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蓮の翼(21)

今回はちょっと短め(いつもが長いんだって)

SIDE REN

「必死に探しても尚王の行方が杳として知れない」

尚王捜索の指揮を頼んでいた父親が帰国して俺に告げた。行動力・統率力・洞察力・・・どれをとっても蓮国で俺の次には優れている父が探しても見つけられないのなら、もう諦めた方が良いのかもしれない。別に、隠れていたいのなら好きなだけ隠れていればいい・・・。

「だから、キョーコに尚王捜索を手伝って貰おうと思っているのだが」

尚王捜索の打ち切りを考えていた俺は、言われた事を理解するのに一寸の時間を要してしまった。

「は?何を言い出すのかと思ったら・・・寝言、ですか?」

「本気だぞ?尚王は本来四枚翼で生まれる運命だったのが、キョーコの一翼を貰って五枚翼になったんだ。尚王とキョーコは縁があるから・・・きっと彼女が呼べば答える」

そう、それが尚王のヤツが無謀にも蓮国を敵に回してでもキョーコに執着する理由。

「じゃあ、もう探さなくて良いです」

最初は、キョーコが尚王に捕われているのかと思ってヤツを探し始めた。彼女が見つかってからは、動きを監視するつもりで探していたが、それもこれも、ヤツにキョーコを会わせないためで、態々キョーコに呼ばせるなんて本末転倒も良い所。尚王なんて、見つからなくてもいい。

「尚王が見つからないと、キョーコが泣くぞ?」

「・・・理由が無いですね」
(心の声が漏れたか?)

「このまま尚王が国政を放棄していたら『失道』・・・尚王は使役獣に喰われてしまうだろう。そして尚国は五枚翼の王を失い、また四枚翼の王の治世が始まる。そうなったらきっと、キョーコは『尚国の民の生活が苦しくなったのは自分が協力しなかったからだ』と責任を感じるはずだ」

(確かに、キョーコは行った事もない橋国の事にだって心を痛めている・・・・)

「・・・だからと言って、自業自得なのですから、もうほっておきましょう。大体、キョーコに尚王を見つけさせたら・・・ヤツはウチと「戦さ」になるかもしれないような事を、再びしでかしますよ!そしたら尚更キョーコが悲しむんじゃないですか?」

「ま、お前ならそうゆうと思ってな。実はこれは事後承諾だ。キョーコにはもう尚国に行って貰った」

「な!」

「まぁ、これは彼女の希望でもある。少しお前と離れて考えたい事があるそうだ」

***

SIDE KANAE

蓮国に来たキョーコ様は、公の場に出れば蓮妃として堂々とした理想的な立ち振舞いをし、後宮では周囲への気づかいを欠かさず、飾り気がなく前向きで明るい人柄を示された。誰もが蓮妃キョーコ様を好きになり、こぞってお世話を焼こうとしたけれど・・・当の本人が中々世話を焼かせてはくれない。

そんな中で、蓮妃様は私を愛称の「モー子」と呼び、私には「蓮妃様」ではなく「キョーコ様」と呼ぶように、と、特別に親しい態度を取られる。私は・・・クールを装い警護の仕事を粛々とこなしならが、内心は鼻高々で舞い上がっていた。そして昼夜問わずキョーコ様の警護を細心の注意を払って務める内に・・・気付いてしまった。

(蓮王がキョーコ様を密かに「虐待」している!)

啓国へ向かって一緒に旅している時には、不必要な程に明るかった「ルリコ」。こちらに来てから以前の明るさが少し陰ったような気になっていたけれど・・・謎が解けた。

(表面上はキョーコ様を掌中の玉の様に扱っておきながら!!)

私の中で蓮王に対する忠誠心がガラガラと音をたてて崩れた。だから、前蓮王様がキョーコ様を訪問された後、私が部屋に呼ばれ、

「奏江は、キョーコに「蓮王様よりもキョーコの方が大事!」と言い放ったと聞いたが、その言葉に二言は無いか?」

いきなりの質問に、息子である蓮王様を溺愛している前蓮王から叱責を食らうのかと思ったけれど・・・。その後ろで困ったような、でも少し期待するような表情のキョーコ様を見て、心は決まった。

「はい。その通りですが、何か?」

前王に向かって少し不遜な態度をとった。

「なら、話は早い。キョーコを少しの間、蓮から離そうと思うのだが、手伝いをお願いできるかね?」

私は、大喜びで前王の「お願い」に耳を傾けた。

***

SIDE REN

「キョーコ!」

父親の言葉がにわかに信じられず、後宮に飛び込んで彼女の名前を呼ぶ。

「キョーコ!何処にいる!?」

すると女官長がやってきて

「蓮王様、蓮妃様はちゃんと護衛の者を付けて・・・街にお出掛になられていますが?」

「奏江と連絡が取れるか!」

「大変です!蓮妃様と奏江様の姿が突然見えなくなりました!!」

キョーコと一緒に街に行ったはずの「蓮妃護衛隊」の一人が駆け込んできた。

***

踵を返して、父親を置き去りにした執務室に戻ると、その姿も見えなくなっていた。そこに

「ああ!先程父上が来て、これ渡してくれって」

そう言って、社から二通の手紙らしきものを手渡される。

-----

キョーコに嫌われたくなかったら、尚国まできてキョーコを追い掛け回したりせず、蓮国で大人しく政務に励むように。連絡はマメに入れるので、心配するな。尚王の事も全て私に任せておけ。 父

PS. しつこい男は嫌われるぞ。

-----

前王様のご厚意に甘えさせてもらいます。挨拶できなくてごめんなさい。前王様と奏江が付いていてくれますので、心配しないでください。 キョーコ

-----

あまりの事に、打ちのめされて膝を折ってしまった。

「お、お、おい!何が書いてあった!? 蓮!大丈夫か!?」

---- 父上といい、キョーコといい・・・一体、何が起こったんだ!?




ほんとにね。蓮様、かわいそう。

蓮の翼(20)

2,3行、ちょこっと直しました。2010-1-15-21:27

SIDE REN

キョーコが積極的に蓮国に馴染もうと努力している姿をみると、ついつい顔が緩んでしまう。

彼女を妃に迎えた翌朝、キョーコは俺と蓮国に来てくれると約束してくれたけど・・・実際に来てみたら嫌になったとか、後悔していたらどうしようという不安もあった。けれど、キョーコは何事にも前向きで、その明るさに俺はほっとしている。それに俺だって・・・何もしていない訳じゃない。キョーコがずっと王宮に居たら退屈だろうと思って、昼間に時間を作って彼女を街に連れ出したりしている。

彼女には「護衛の者さえ連れていけばいつでも王宮の外に出ていい」と言ってあったけれど、実際には一度行ったきり。理由を聞いてみれば、

(あんな大名行列が通るみたいな外出・・・全然楽しくなかったです・・・)

彼女の後を付いて回る護衛の列や行く先々で民が平伏してしまうのが苦痛らしい。でも、尚王がまだ見つかっていない以上、身軽に外出されても困る。だから、俺が彼女の「お忍び外出」に付き合う事にしている。というか、俺自身が彼女と一緒に出かけたい。

「あの店に入ってもいいですか?」

「もちろん」

キョーコが布屋に入っていく。彼女は、こうやって出かけた時に、ささやかな「かわいい」物を買うのが楽しいらしい。以前、欲しいものがあれば商人を呼び寄せて、好きな物を好きなだけ買えば良いと言ったのだけれど、そうしたら

(私に贅沢をさせるつもりがあるなら、その分、橋国に送る物を増やしてください)

彼女は人間界にいた時も自分の事は後回しにし、周囲の人間のことをばかり気にしていた。

(とても優しいキョーコ・・・どうか俺ともっと恋に堕ちて?)

***

翼を使えば、王宮まで直に飛べるけど、二人で街に出かけた時には、話ながら徒歩でゆっくりと帰る。

「人間界だといくらデートに誘っても、無碍に断られてたよね?」

そう聞いてみると、

「あの時は・・・不思議なくらい何も感じなかったというか・・・」

「じゃぁ、今は何か俺に感じてる?」

「・・・綺麗だな、って思います」

「他には?」

「・・・やさしい、です」

「他には?」

「あのですね・・・私は物事をはっきり言わないのが美徳の国で育ったんですから!そうゆう事はあまり聞かないで下さい~」

「でも、聞かないと言ってくれないし・・・でも、俺、ちゃんとキョーコにやさしくできてるなら、嬉しいな」

キョーコは黙ってしまったけれど、確かに穏やかな時間が流れていた。だから、ついと気になっていた事を聞いてみる。女官長から、キョーコが人払いをして泰江と話していたら、後宮中に響き渡る位の大声で「嫌ー!!」と叫んだ、と聞いていた。

「そういえば、キョーコと奏江が中庭で騒いでいたと聞いたけど・・・」

するとどうだろう?
ぴょん、とキョーコの体が跳ねた。明らかに挙動不審な態度。

「何だったのかな?」

「いえ、大したコトではナイデスヨ?」

(目が泳いでいるよ、キョーコ・・・)

「もしかして、俺が関係してる?」

「イエ、ソ、ソンナコトナイデスヨ」

(図星か・・・)

「キョーコが黙っているなら、奏江を問い詰めても良いんだけどな?」

そう言って軽く脅すと、早くもキョーコは陥落寸前。

「そんなぁ。モー、奏江は、私のお願いを聞いてくれただけなのに・・・・」

「でも、ただ事じゃない雰囲気だったと聞いていたし、俺が関係していならなおさら気になる、な」

そういって、彼女が苦手だという作り笑顔を浮かべてみたら、諦めたみたいで、

「あの、その、深い意味は無いんですけど・・・」

「うん」

「こっちの人は子供が欲しい時どうするのか、聞きまして・・・」

(は?)

予想外の内容に足が止まる。まさかとは思うけれど・・・

「作り方知らなかったとか!?」
(そこまで初心だったのか!?)

「や!流石に私だって知ってますよ!ただ、いわゆる「安全日」とか「危険日」とか、どうやって調べるのか、聞きたかっただけなんです~~~!!」

そういって、脱兎のごとく逃げ出した彼女をすぐに追いかけた。

***

「一人は危ないから、ダメ、でしょ。えっと多分誤解があると思うから教えるけど・・・」

そういって、俺は話を始める。

俺達翼人は子孫を残したいという本能が薄まってしまっている。だから妙齢の男女が一緒に居たって何も起こらないし、自然に任せておけば子供が生まれずに翼人はいつか絶滅する。だけど、理性はそれを望んではいないから、子供ができやすい日を調べ、男女ともにホルモン分泌を促すような飲み物・・・ありていに言えば催淫剤を飲んで『努力』して子供を作ろうとする。

国王であっても、複数の女性の相手をしないのは、いや、できないのは、一人に意識を集中させて、なんとかなけなしの「欲」をかき集めるためで。そして、相手を定期的に変えるのは、自力で「相性」の良い相手を探すことができないから。翼人には・・・人間が自然としているような・・・恋に落ちて体を繋げるってことが、できない。

「でも、国王は・・・時々、恋に落ちるんだ。恋を知る人間にそっくりな無翼の「運命の女性」に。まぁ、何故そうなのか、なんて理由はどうでもいいから置いといて。とにかく、俺はキョーコに恋してる。すごく好き。いつでも、何度でも、君と子供ができるような事をしたい。もし君が同じように思ってくれたら・・・俺たちの間にはたくさんの子供が、自然にできるんだよ。だから、翼人達のようにアレコレ頭で考えないで?ただ感じるようになって?」

キョーコは俺の言葉を神妙な面持ちで聞いていた。


SIDE 前蓮王

私は尚国王宮から蓮国王宮に戻ってきた。

最初は「キョーコ捜索隊」に加わるために尚国に入っていたが、彼女が「蓮国をお忍び旅行中」ということが判明してからは、蓮から尚王捜索を引き継いでいた。だいたい尚王の行方の見当はついたから・・・とりあえず蓮への報告を兼ねて蓮国王宮に戻ってきた。でも、自ら戻ってきたのは、他でもない、蓮妃になったキョーコの顔を久ぶりに見る為だった。

「前蓮王様、始めましてキョーコと申します。黒卵だった私を救ってくださったとは伺っております・・・色々とありがとうございました」

最後に姿を見たのは、蓮に王位を譲る直前、彼女が14歳の時になる。その頃の面影を残しつつも、顔からは子供特有の丸みが消えて大人の女性らしい美しさが加わっている。

(綺麗になったけれど・・・なんだろう?こんなにも線が細いというか、儚げな印象が加わるものなのかな?)

キョーコを久しぶりに見たときの第一印象だった。

「始めまして、ではないよ?
キョーコは私が命を吹き込んで生まれた、ある意味、私が産んだ娘だからね。気になって・・・いつも様子を見に行っていた。君が良い母親や友人に囲まれて幸せに育っているのを見て安心していたんだ」

私がにっこりと微笑んでやると、キョーコも照れくさそうに微笑んでいる。少し驚かせてやろうかと思い、印象的で覚えていた事も話してみせる。

「私は、色々な君を知っているんだよ?例えば、テストで100点が取れると、キョーコはテスト用紙をテーブルの上に広げて母親の帰りを待つんだ。そんな時、良くはしゃいでクルクルと回って・・・テーブルの脚に足をぶつけて「馬鹿キョーコ」って叫ぶんだけど、また直ぐに回りだす」

あはは、と思い出し笑いをした私が次に見た時・・・キョーコは俯いてしまっていた。

(人間界での暮らしを思い出させるような事をいうべきじゃ無かったな・・・)

「人間界で生まれ育ったキョーコがこちらに留まるのは辛いこともあるだろう・・・良い妃になろうと努力してると聞いているよ?どうもありがとう。何かあったら、私に遠慮なく言うといい」

「ふっ」

キョーコの瞳から大粒の涙が零れた。

***

「私、色々努力したんです。勉強だっていっぱいしたし、つるが、蓮王様に体を差し出して・・・・みんなを幸せにする、六枚翼の子供を沢山産まなきゃって、そのために翼人界で生きようって」

瞬きをするたびにキョーコの瞳から涙が溢れてくる。

「でも、それだけじゃ足りないって。恋しないと・・・心まで差し出さないと子供をたくさん産むことができないって。でも・・・私は人間界での暮らしが恋しい・・・」

「もしかして、啓国を目指してた理由って・・・」

「啓王に頼んで、人間界に帰してもらおうと思って・・・ごめんなさい。ダメな妃ごめんなさい」

キョーコがそう言って泣いているのを見るのが辛い。

「別に、故郷を恋しいと思っちゃダメだなんて事はないと思うぞ?」

「・・・」

「蓮は・・・きっと誰も知らないよね?キョーコの気持ち」

こくり、とうなずく

「私、蓮王の事、嫌いじゃないんです。でも、せめて私の心だけは、育ててくれた母や故郷に残しておかないと・・・」

「別に、蓮の事を好きになってしまっても、君は育ててくれた母親や故郷の事を捨てることにはならないと思うよ?」

「そうでしょうか・・・」

「キョーコはしばらく蓮の側を、蓮国を離れた方がいいかもしれない。一緒に尚国にでも行こうか?」



キョコさん、すこしは蓮さんのこと、好きみたいです。

蓮の翼(19)

またまた、説明が多いですし、相変わらず長いです・・・。



SIDE KYOKO

敦賀さんに「蓮国の事を勉強したい」と言ったら、大喜びで先生方を集めてくれた。

地理・歴史・政治経済・国際情勢・・・殆どの事は理に適っていて理解に苦しむことは無かったけれど・・・私にとっては「翼人界七不思議」に数えたい社会システムが、さっそく2つ見つかった。

1つは、王権の拠り所。

各国には固有の「神獣」がいて、国王が国王たる所以は、その獣が「使役獣」として従う事なのだそうだ。「使役獣」を得た国王の能力は圧倒的で、例え王の翼が三枚であろうが、五枚翼の翼人が束になっても敵わないそう・・・さらに国王には時空を超える能力すら与えられ、人間界と翼人界を行き来できるようになるらしい。

さらに、主である国王に失政が続き国を荒れると、獣は王に使役されることを拒否し主を喰い殺してしまうそうで。だからこそ、王の権威は絶対的で不可侵なものだそうだ。

人間界への行き方が気になって「時空を超えるってどうゆうことですか?」と、博士たちに聞いてみたら、数式の羅列が始まったので慌てて止めた。ちなみに敦賀さんに聞いたら、

『キョーコが道を歩いていると、正面だけが壁にふさがれていたとしよう。キョーコが「前後」にしか動くことを知らなければ、それ以上先には進めない。でも、キョーコが「左右」にも動ければ、壁を迂回して先に進むことができる。
 次にキョーコの周りが壁でぐるっと囲まれてしまったとする。キョーコが「前後左右」しか動けなかったら、ずっと壁の中だけど、「上下」にも動くことができたら、キョーコは壁を登って、外に出ることができる。
 そんな感じでね、俺が閉じられた箱の中に居たとする。俺は「前後左右上下」に加えて「過去・未来」を動けるから、箱の壁を壊さずに外に出ることができるんだ。空間の3軸に時間の1軸をプラスした4次元の世界から見れば当たり前の事で、それが時空を超えるってこと。ただこの力は、人間界と翼人界を往復するときにしか使えないけどね?』

(----分かったような、分らないような。とにかく、私にはどんなに頑張っても無理って事は分かった)

私には4年間の間、敦賀さんは人間界にもいて翼人界にも同時に存在していたらしかったのが不思議で仕方無かったんだけど、これも国王の力を持ってすれば「至極当然の選択の結果」で、矛盾=壁の破壊、は起こらないのだそう。

そうゆうすごい能力が「神獣」から授けられるっていうのが、なんというか、一言「すごい」としか言えない。ちなみに、人間界で姿を実体化できるのは・・・六枚翼の王の彼だけにできる技らしい。

もう1つの驚きは結婚制度だった。

私はてっきり、多翼の子孫を多く残すため、一夫多妻制が取られていると思っていた。しかし、例え国王であっても、一度に複数の相手はしないらしい。

その代わり一人の女性に『集中する』期間は「一年間」と決まっていて、一年間で子供が出来なかった相手女性は後宮を去って、別の相手の所へ行くそうだ。もし、子供ができた場合、そのまま後宮に残っても、実家に戻っても、新居を構えても良いらしい。そして、この期間限定の王の相手を「側室」と呼んで無期限の「妃」と区別するのだそう。

この期間限定婚は、多翼の翼人にはすべて適用される結婚の形で、多翼の女性達は、生涯で1人しか産めない子供を得るまで相手を変え続ける・・・それが当たり前の様に言うから・・・何の抵抗もないみたい。というか、特定の恋人を定期的に変えて、子供ができたら2度と恋人は作らない。そして過去の相手はみんな良いお友達に戻りました、めでたし・めでたし。みたいな印象を受けた。

(まるで子供を作るためだけに結婚するみたい・・・実際そうなのかもしれないけど)

一方、無翼や一枚翼の翼人は、好き合った男女が長く一緒に暮らしていくのだそう。良好な「同居」関係を続ける事を目的とした法律もあって、こちらの方が私の生きてきた人間の結婚に良く似た制度だった。

とにかく日中は特にやることが無かったので、私は自分がこれから生きる世界の事を、勉強して過ごしていた。

***

夜になると、敦賀さんが私の所にやってくる。

最初の晩以来、彼はコト始める前に「お伺い」を立てて「返事」を待つようになった。
(かなり恥ずかしいのだけど!)

私がちゃんと断れば、眠りに落ちるまで間、昼間に勉強した事とかの話をするだけになる。でも「蓮妃」として生きると決めたからには早く子供を作らなきゃ、と思うと何日も続けて「否」とは言いづらくて・・・でも、一旦コトが始まると際限が無いというか・・・昨晩もいつ眠ったのか、記憶にない。いつもの様に、昼過ぎになって重たい体を引きずって寝床から這い出してみたら、

「御湯の準備が整っております」

いつもの様に声を掛けられた。
部屋のすぐ隣にあるお風呂に一人で向かう。初日こそ、着替えだけでなく、お風呂も手伝われそうになったけれど。全力で固辞していたら諦めてくれた。

ぽちゃんと無駄に広い湯船に浸かり、ぼんやりと考え始める。
子供って・・・確か、出来やすい日があって、その日を狙ってゴニョゴニョすればできるはずなのよね?でも、今まで意識した事がなかったから、それがいつなのか分からない。そもそも、私は自分が普通の人間だと思っていたけれど・・・ホントに卵を産むような体になっているのかも良く分からないし、妊娠の兆候だって、人間の「常識」が通じるのかどうか・・・。

(・・・誰かに聞いてみる?)

昼間、講義をしてくださる先生方には・・・聞けるような雰囲気じゃない。下手に女官達に聞いてみて、大騒ぎをされても困るし、敦賀さんは、最も聞いてはいけない相手のような気がする。

(・・・誰に聞けばいいの?)

お風呂に入っているせいだけじゃない理由で顔が真っ赤になっていたのだと思う。

「逆上せられてしまわれましたか?冷たいお飲み物などお持ちしましょうか?」

私のお風呂が長すぎると様子を見に来た女官の人に声を掛けられた。

***

結局、後宮の中庭の東屋にお茶の準備をしてもらいモー子さんを呼び出した。モー子さんは私付きの護衛で、時々は話相手にもなってくれている。

「あの・・・モー子さんに聞きたい事があるんだけど・・・」

「なんなりと」

「その、取り合えず座って?」

私の側で立て膝を付いていたモー子さんに椅子とお茶を勧める。

「えっと・・・できれば、今からしばらくの間、友達口調で話してほしいの。ちょっと相談内容が恥ずかしいから、モー子さんに畏まった口調で返されると、益々恥ずかしく感じるから・・・もし「蓮妃」がモー子さんを膝まづかせる程に偉いというのなら、私の「お願い」聞いて?」

そう両手を合わせてお願いしてみたら、うっ、とモー子さんが息をのむ。何だか顔が赤い?

「・・・わかったわ。今から先、キョーコの話をこんな感じで聞けば良いのね?」

そう言って、二人でしばしお茶を飲む。

「それで、私に聞きたい事ってなに?」

ああ、イザとなると、どう切り出していいのか分からない!でも、駄目よキョーコ!天は自ら助くる者を助けてくれるのよ!!

「えっと、あの、その・・・子供が欲しい時ってどうするのかなぁ?・・・って」

そう言うと、モー子さんの顔に・・・私の見間違いじゃなければ、青筋が立ってます!?なんで怒ってるの!?

モー子さん曰く、こちらの人達の子作り(!)は、まぁ、何と言うか・・・ちゃんと決められた日に狙い撃ち(!)をするというか。前日から受精しやすくなるような薬を飲んだり万全の準備するものらしい。

(まるで子供を作るためだけにするみたいだし・・・結婚自体がそうなのだから、そうなのかもしれないけど)

「受精しやすい日だって簡単に測れるんだからね?今度、オススメのを持ってきてあげる」

「ありがとう!」

「大体ね・・・私はおかしいと思っていたのよ。月に1回すれば十分なのに・・・あんな風に、何度も何時間もしつこくする蓮王様が!翌日、昼過ぎまで起き上れないキョーコを見る度に可哀そうで・・・アンタ何にも知らなかったのね!? ・・・あんなのただの虐めよ!暴力よ!」

(まるで見てたみたいな・・・って「見てました」ってモー子さんの顔に書いてある・・・)

「ぎゃー!!嫌ーー!」

私が叫んだものだから、せっかく遠ざけていた女官やら他の警備の人が駆けつけてしまって・・・下がって貰うのに少し骨を折ってしまった。




これから数話で・・・結末に向かうはず。更新がちょっと開きましたが、言い訳やお礼などは本日の昼休みか夜にでも。

蓮の翼(18)

SIDE REN

啓国に入ってから元気が無いキョーコ。
蓮国内を意気揚々と旅する姿に「俺が心配してるとか、思わないのか?」と腹が立ったけれど、しょぼくれる姿を見れば心が痛む。政務の合間を縫って彼女の所まで飛んでゆき・・・気付かれないよう、少し離れた場所からその姿を確認するだけ、という状況にそろそろ俺自身が耐えられなくなってきた。

それに、彼女には奏江の他に、五枚翼の将軍を1人と、近衛軍の精鋭100名を近くに控えさせ警護に当たらせていて・・・他国にそれだけの戦力を置いておくのは政治的に良くはない。だから、彼女が旅をする理由は気になるけれど、そろそろ迎えに行く頃だと思っていた。そんな時、奏江から、

「蓮妃様が蓮王様の元に行きたいと言っておられますので、これからお連れします」

と連絡が入った。啓国に入ってから沈んだ顔をしていたキョーコ。

(少しは俺に会いたいとか、恋しいとか・・・思ってくれた?)

少し期待しながら、俺は自らキョーコの元に駆けつけることにした。


SIDE KYOKO

「蓮王様の所に・・・連れて行って?」

そうモー子さんに頼んだら、あっという間に部屋に大勢の女性たちが雪崩れ込んできた。この人たちは何!?と思っていた一瞬で、モー子さんがさっき着せてくれた上着は持って行かれ、新たに、丈や袖の長さが様々な上着を何重にも体に重ねられ、ウエストを帯で締め上げられ・・・私は古代中国風のお姫様に仕立てあげられた。

「蓮王様がこちらまで出迎えに来られるそうです」

モー子さんに恭しく告げられる。覚悟を決めたはずなのに・・・逃げ出したくなってしまう。約一カ月ぶりに会う敦賀さん・・・どんな顔をして会えばいいのか・・・彼はどんな顔をするのか・・・

(どうしよう・・・マジ怒りしている敦賀さんしか想像できない。怖い・・・でも、逃げちゃダメ)

「あの、蓮王様はどれくらいで・・・」
「キョーコ、帰るよ」

(うそ!まだ5分も経ってない!)

部屋の扉を明けて敦賀さんが入ってきた。モー子さんを始め、部屋にいる全員が敦賀さんに対して膝まずく。私も慌てて同じようにしようとしたら、

「キョーコは立ったままでいい」

そう言ってゆっくりと近づいてくる。とても優雅な身のこなしです。流石ナンバーワン俳優・・・じゃなくて、正真正銘の高貴なお方の・・・満面の、えせ・・・しんしすまいる。

「随分楽しく旅をしていたみたいだけれど、急に様子が変わったね?どうしたの?啓国は、想像していたのと違ったのかな?」

(ま、まるで見ていたみたいな・・・)

「まるで見ていたみたいだとか思った?そうだよ、だって俺の翼なら隣国までだって一瞬なんだから・・・毎日、君の顔を見に来ていたんだよ?」

敦賀さんの笑顔が益々キュラキュラしてきて怖い。思わず、ひぃっ、と小さく声を上げてしまったら、

「何かな?その反応?どれだけ・・・俺が心配したか・・・分かってる?」

「蓮妃」の価値を理解した今なら、自分の行動が周囲に及ぼす影響の大きさがわかる。

「は、はい。私・・・「蓮妃」がどうゆうものか良く理解できていなかったんです・・・ごめんなさい」

そう、私は「蓮妃」というのもが、どれだけこちらの世界の人達にとって影響力があるのか、もう知ってしまった。それを知らなかった事にするには大きすぎる役目がある。私は、これから籠の鳥になる。それでもいい。『蓮妃』という役を・・・人生を・・・演じきってみせる。昨夜、決心した事をもう一度心の中で繰り返した。


SIDE REN

再会の時にキョーコが嬉しそうな顔をしてくれれば全て水に流せる自信があったのに。彼女は俺の姿を見て怯えている。

(気に入らない・・・嫌味の一つも言いたくなるじゃないか!)

でも、彼女の「ごめんなさい」の一言で、一気に気持ちが反対側に振り切れた。「彼女は彼女なりに反省している」それだけで、俺は満足してしまう。そうして、夢中で彼女を抱きしめた俺の胸を占めるのは、彼女と無事再会できた喜びだけだった。


***

王宮の外殿、朝議の間では、官僚や将軍など国政にかかわる者が「蓮妃」の到着を今か今かと待っていた。

「キョーコ、疲れているとは思うけど、ほんの少しでいい・・・君の無事な姿を、官僚らに見せてやってくれないか?」

そう聞いてみると、

「私は、大丈夫です。皆さんにご心配をおかけして・・・本当に・・・無責任だったと思っています」

キョーコは見事なまでの反省ぶりで、せっかくの可愛い顔は殆どずっと下の方を向いたままだった。俺が何度「もう怒っていないよ?」と繰り返してもあまり効果がないようで・・・でも、蓮妃としての自覚が芽生えたからこその態度だと思うと、そんな元気の無い姿もまた愛しくて。

(今夜はどうしてくれようか・・・)

昼間から、そんな考えが浮かんでしまい、自嘲してしまう。彼女はさっき啓国から王宮に着いたばかりだ。今日は、皆に顔見せをし、その後には、後宮を一通り案内されて、きっと初めての事ばかりで、くたくたに疲れてしまうはずだろう。それに、昨日から体調があまり良くないらしい。ゆっくりと休ませてあげるべきだ。つらつらと考えている内に、朝議の間へと続く控え室に到着する。

「この扉を開けると皆が控えている。少しの間だけ、なるべく明るい顔をしてくれないか?キョーコ」

そう言うと、彼女が一旦、瞳を閉じて・・・顔を上げたときには自信に満ちた、艶やかな笑顔を湛えていた。その雰囲気の変わりっぷりに、

(なんだか・・・演技が始まって、役が憑いた女優みたいだ)

そう思ったけれど、彼女は実際、端役ながらも女優業もこなすタレントだったしな、と深く考えずに流してしまった。


***

----夜。結局、俺は後宮のキョーコの寝室に押し掛けてしまっている。

(疲れているのは分かってるんだ・・・でも・・・無理はさせないからお願い・・・もう限界)

俺の訪問に彼女は驚いた顔をしたけれど、俺は素早く寝台に押し倒して口づけを開始する。キョーコは、最初こそ目を見開いて、からだを硬直させて震えていたけれど、でもそれは一瞬だけで。直ぐに、静かに眼を閉じて、大きく息を吐いたかと思うと、体から力を抜き去って俺のなすがままにされている。

(これは同意ってことだよな?)

キョーコに文句や不満を言われる事を覚悟していた俺は、彼女の事をどれだけ心配していたか、そして、どれだけ愛しいと思っているのかを訴えて、合意を取り付けるつもりだった。それでも、少しでも本気で嫌がる素振りがあれば、今夜は口付けだけで我慢して、すぐに引き下がるつもりだったのに・・・簡単に受け入れられてしまい・・・すっかり舞い上がってしまった。

「もしかして、君も俺が欲しかった?」

そう尋ねても彼女からの返事はない。けれど「沈黙は肯定」これは、彼女も良く知るはずのルール。もう、それからは止まらない・・・止まらなくていい。キョーコの吐く呼吸が徐々に乱れ、ついに

「・・・あっ・・・ぃやぁ・・・」

切ない声が耳に心地よく響きわたる。

「もっと・・・もっと・・・かわいい啼き声を聞かせて?愛しい愛しい俺の小鳥」

彼女の耳元に、体に染み込むようにと囁いてみる。結局、明け方に本物の鳥の声が聞こえてくるまで、俺はキョーコを啼かせてしまい、流石に自分の酷い仕打ちに自己嫌悪に陥ってしまった。




現在、Agren時間も明け方近いです。夜中に書き上げた文章をそのままアップする危険は重々承知していますが・・・何事もイキオイが大切なのです。誤字脱字チェックは十分したつもりですが、明日の朝、起きてからまたやります。ごめんなさい。イメージで読んでくださいませ・・・。

蓮の翼(17)

SIDE KYOKO

私は、母親に連れられて縁日に来ていた。色々な出店がずーっと先まで繋がっていて、ほわっと赤く光る道の様に続いている。

(焼きそば、綿あめ、チョコバナナ、焼きトウモロコシ・・・)

甘い匂い、芳ばしい匂い、甘辛い匂い、色々な食べ物のにおいが忙しく漂ってくる。

(ヨーヨー釣り、金魚すくい、お面、風鈴売り・・・)

お母さんは口うるさく「キョーコ・・・お小遣いは500円だからね?」って言う。だから、慎重に買うものを選ばなきゃ。でも、あれもこれもと目移りしてしまって、中々決められない。

(かき氷100円は外せないよ・・・)

そうして、ふと、あるお店の前で足が止まる。

(かわいい!!!)

カラフルなヒヨコ達。200円!欲しい!!

「ねぇお母さん!これ飼いたい!ちゃんとお世話もするし、大きくなったら、卵も産んでくれるし!!ねぇ、良いでしょう?」

「駄目よキョーコ。こうゆう所に売られているヒヨコは安い「オス」だから、卵は産まないし、大きくなると鳴いて近所迷惑よ?」

黄・青・緑・紫・・・色とりどりのヒヨコ達。こんなに可愛いのにみんな男の子だから卵を産まないんだ・・・。
でもその中で、唯一匹のピンク色のヒヨコが目に留まった。

「えーでも、このピンクの子は、可愛いから絶対女の子だよ!ちゃんと卵を産むんだから!!だからねぇ、飼っていい?」

そう言って、ピンクのヒヨコをそおっと掬いあげ・・・私の直ぐ後ろにいる母親の方を振り向くと・・・そこは真っ暗闇だった。

----そうだよ?この子は卵をちゃんと産める子なんだから、大切に飼うよ?

そう誰かが囁く声が聞こえ、気が付くと・・・私は雌鶏の姿になっていて、黄金の鳥籠に閉じ込められていた。


SIDE KANAE

「おはよう。モー子さん・・・」

いつもは、朝から鬱陶しい位に元気な「ルリコ」が真っ赤な目をしている。

「どうしたの?目、赤いわよ?」

「なんか、夢見が悪くて・・・夜中に目が覚めちゃって・・・それから眠れなくなっちゃって・・・」

啓国に来てから沈みがちだった「ルリコ」の纏う空気が一段と重い。そして、今まで同じ街に2泊滞在する事などなかったのに・・・昨日は、急に体調が悪くなったといって、一昨日と同じ宿に泊まっていた。

「今日はどうするの?移動する?それともまだ、調子が悪い?」

「私・・・蓮国に戻るよ」


***

「一体、どうしたの? 啓国に何か用があったんでしょ?」

朝から「蓮国に戻る」一点張りの「ルリコ」。何のために啓国に来たのか、どうして蓮国に戻る事にしたのか・・・本当は重大な何かがあったはずだった。

「うん・・・でも、もういい」

そう言って、「ルリコ」がのろのろと旅支度を始める。

「そんな顔して言われても・・・何か手伝える事があれば手伝うわよ?私、裁縫以外なら・・・こう見えても色々とできるんだから」

「ありがとう。でも、本当にもういいの」

ふと、「ルリコ」が荷造りの手を止めて、人形達を並べ始めた。

「これ全部モー子さんあげる。モー子さん・・・演技は私よりずっと上手だけど裁縫は苦手だから・・・」

そう言ってポロポロと大粒の涙を零しだした。

「え?ちょっと「ルリコ」!急にどうしたの!?蓮国に戻って人形劇をするんじゃないの!?一体、何なの!!ちょっと大丈夫なの!?」

(ちょっと!ちょっと!、これは『緊急コール』をした方がいいの!?)


***

私が思わず「ルリコ」を抱きしめていたら

「私は大丈夫、大丈夫、大丈夫・・・」と「ルリコ」が小さく呟き続けていた。何だかその姿が痛々しくて、

「蓮国の・・・どこに向かうか知らないけれど、私も付き合うからね?」

と可能なかぎり優しく言ってみる。

「ありがとう。ほんとに嬉しい。でも・・・私、独りで行かなくちゃ・・・」

こんな状態の「ルリコ」を独りにする事なんて・・・とてもできない、任務以前の問題よ!

「駄目。私、こう見えても鍛えてるんだから。「ルリコ」が私を置いていくって言っても、後ろから付いて行くんだから!」

すると「ルリコ」が困ったような顔をして、目の前で上着を脱ぎ始めた。そうして、くるりと後ろを向いて背中を見せられる。

(----蓮王の御印!)

一応、話には聞いていたけれど、こんなにハッキリと出るんだ・・・私はまじまじと見つめてしまった。

「私、黙っていたけど「蓮妃」なの。だから、蓮王の所に行かなきゃいけないの・・・」

そう言われたら、私の取るべき行動はひとつ。
蓮妃様に上着を着せて差し上げ、近くの椅子に座らせる。私はその前で、片膝を立てる格好に座り、右手を心臓に当てて敬礼をする。

「蓮妃キョーコ様。私は蓮国近衛軍所属の奏江と申します。蓮妃様のお望みとあれば、直ぐにでも蓮国王宮まで飛びましょう」

そして、背中に仕舞っていた4枚の翼を広げて見せた。

(----もう鳥籠の中だったんだ)

蓮妃様の肩がふるりと震えた意味が、ゆっくりと閉じられた目蓋の意味が、そして小さく呟いた「鳥籠」の意味が・・・私には、この時、分からなかった。この世界に産まれた者にとって、唯一の六枚翼である蓮王は、まさに神の寵児。その寵愛を願わない者がいるなど想像すらできなかった。




次回。ついに蓮王に再会!会わないと、話がすすまないよ~。
プロフィール

Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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