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蓮の翼(14)

通常運転開始です!!また(13)話を書いてる途中で、も「こんなの書いて恥ずかしいー」病を、発症しましたが、勢いで行きます。

SIDE KYOKO

「どうしたら、私が人間界からきた「人間」だって証明できるんですか?」

啓国への旅支度を手伝ってくれている女将さんに尋ねたら、

「そんなの、服を脱いで背中を見せてやればいいのさ」

なんでも、翼人は翼が無くても、背中には名残のような突起あるんだって。でも、人間界からきた私達の背中に何もないから、それを見せるのが一番、早いんだって。

「あのう・・・食事処や宿に行くたびに背中を丸出しにするんでしょうか?」

「そうだよ?それ以外に方法は無いし・・・手っ取り早いだろう?ほうら!」

女将さんが私の服を脱がせようとする。

「きゃー、いくら女同士だといえども恥ずかしいですぅ!」

すると、

「ああ、そうだったね?人間界の人は、背中側は良くて胸側は見せられないんだっけ?忘れてたよ。全く、難儀な事だねぇ」

そういって、がさごそと衣装箱らしきものを掻き回し、背中が大きく空いたタンクトップのようなものを出してくれる。

「翼がある人が着る下着さ。これで前を隠せばいいんだろう?」

こっちの人は、人前で裸になる事にあまり抵抗が無いそうで。でも、私が翼仕様の下着を付けていたら、女将さんが私の下着姿を、じーっとみている。

(えぇ?こっちの人は他人の裸なんて気にしないって・・・)

でも、様子が少し変?暫くすると、ぶるぶると震え出して・・・私を指差した。

「あ、あんた・・・その背中・・・」

「え?背中?」

(ひょっとして翼でも生えた!?)

慌てて背中を見たけれど、そんな物は付いてない。でも、私は引きずられるように大きな鏡の前に立たされ・・・背中を確認してビックリした。背中の真ん中に、手のひら位の大きさの「犬?」のような模様の・・・痣?

「別に痛くないんですけど・・・私、こっちに来る途中にどこかで背中を打っちゃんたんですかね?」

「そ、そ、そ、それ・・・『蓮王の御印』・・・なんで、サエナの背中に?もしかして、だけど、まさか・・・・サエナは「蓮妃」様だとか言わないよね?」

「うえ!?」

私は絶句して・・・女将さんと見つめ合ってしまった。

***

「知らぬ事とはいえ、とんだ失礼を致しました~!まさか、蓮妃様が尚国の小さな村にいらっしゃるとは!どうか、どうか、ご無礼をお許しくださいませ!!」

女将さんが、床に這いつくばり、平身低頭している。

(その土下座は、私の得意技・・・じゃなくて!!)

「え!や!あの!!顔をあげて下さい~!この背中の痣って「蓮妃」の印とか、なんですか?」

恐る恐る、女将さんが顔を上げる。

「ご存知・・・ない?」

(知ってなきゃマズイものなの~!?)

「ええ!?まぁ・・・忘れていただけのような?あの・・・お忍びなので・・・口外はしないで欲しい・・・のですわ?」

(これには、お話しできない深~い訳が!!) しどろもどろになりながら、何とか誤魔化して・・・・

---- ああ、私、最近、嘘ばっかり吐いているよぅ・・・。


***

一時はどうなる事かと思ったけれど、私は順調に蓮国を旅している。

私の背中には、蓮妃の印があるから背中は見せられない。だから、無翼の翼人のフリ、そして「旅芸人」のフリをしている。私は、女将さんに裁縫道具と布を貸してもらい人形を作って・・・人形劇を演じて回っている。

これが結構好評で!北風と太陽とか、ウサギとカメとか、そうゆう寓話的な人形劇をした後に、人形のレプリカを売ると、飛ぶように売れ、それなりの現金収入を得る事ができた。

(人形作りのテクニックがこうゆう風に役立つとはね!)

オニギリが1個10クローネで、宿屋が朝食付きで1泊300クローネ。人形のレプリカは1個200クローネでも売れたから、私は街から街へ、小奇麗な宿に泊まり、美味しい食事を取りながら移動する事ができている。

ちなみに、蓮国と尚国は友好関係にあったので、身分証らしきものの簡単なチェックだけで国境を超える事ができた。
(身分証、簡単な作りだったので偽造しました。私、ここで一人で生きていけるかも・・・あはは・・・)

移動は、近くなら徒歩で、少し遠くに行くには「乗り合い箱」に乗っていく。私の目には動力もなにも無いタダの箱に見えるのだけど、これが、ふわっと空中に浮いてすぅ~と移動する。

(箱の底の部分だけ、電子にクーパーペアを作らせて高速移動する力を利用しているとか言ってたけど、何の事やら・・・さっぱり)

それにしても、

(翼人の国って、科学も文化も進んでいるみたいだし、皆、親切で何でも教えてくれるし! 治安も良いし、風景も綺麗だし、食べ物もおいしいし!!巻き込まれてこちらに来た人達が「翼人界を観光したい」って言う気分も分かる!)

少々、不謹慎とは思いつつも・・・ここ数日の『トンデモナイ』日々から開放された反動で、私は浮かれまくっていた。

地図を片手に雑穀おにぎりを頬張り・・・背中には人形達と着替えの入ったカバンをしょって・・・まるで旅行家にでもなったような気分で意気揚々と啓国に向かって蓮国を横切っていた。




キョコさん、おのぼりさんだよ。

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プロフィール

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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