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蓮の翼(11)

2話程、設定の説明を・・・ややこしいですが、楽しんで書くので頑張って読んで下さいマセ。(のだめ風)


SIDE KYOKO

目の前で繰り広げられる光景に唖然とするしかない。
何匹かの大きな蛇のような生き物と、同じく犬のような生き物、そこに、敦賀さんが混じって大混戦状態に陥っていた。

(私ってば凄い妄想力の持ち主だったんわ。こんな夢をみるなんて・・・夢であって欲しい!)

「あはは・・・」
渇いた笑いが出てしまった。

「何笑ってんだ?さすが余裕だな。まぁいい、この隙に尚国に飛ぶぜ」

そう、羽交い締めの主が言って、ひゅうと息を吐くと、目の前がキラキラとスパークしはじめて・・・その眩しさに目が開けられなくなる。

(ちょっと待って!私は蓮国にも行きたくないけれど、尚国とやらにも行くつもりはないのよー!!)

「キョーコ!」

敦賀さんが私を呼ぶ声が聞こえたけれど、私は光の洪水に目を開けてられなくなってしまった。そして・・・そこでブツリと意識が途切れた。

***

「ようやく気がついたかい?」

私を心配そうに、覗き込む女性がいる。

「どこか、体が痛むところはないかい?喉は乾いていないかい?」

そう声をかけられる。私・・・今、仰向けに布団に寝ている。どうしてこんな事になってるんだっけ?えっと、私はさっきまで・・・蛇と犬と人間(翼付き)の混戦状態を思い出した。もしかして、ここは翼人の住む世界?と一瞬思ったけれど、目の前の女性の背中には翼はなかった。やっぱり夢だったんだ、良かった。

----それで、どこからが夢だったんだろう?

「あ、大丈夫です。あの、私、どうしてココで寝ているのか分らないのですが。教えて頂けませんか?」

ゆっくりと起きあがって聞いてみる。すると、女性が少し困った様に言った。

「ここは・・・多分、あなたが産まれた所から、ちょっと遠い・・・尚国という国にある小さな村なのよ・・・」

そう言われ・・・私は目の前が真っ暗になった。

***

目を開けると、また心配そうに覗き込まれていた。

「大丈夫かい?人間界に帰る方法ならあるから、気をしっかりもっておくれよ?」

そう言われて、すこし驚いた。

「かえ・・・れる?」

「そう、国王様に頼めば帰してもらえるんだよ?」

「え、でも、国王様に送って貰えるのは1回だけだって・・・」

「なんだい?随分と詳しいじゃないか!確かに尚王様には無理な相談だけど、尚王様以外の王様に頼めば良いんだよ?」

それから、この女性は色々な事を話し始めた。

***

ここは、尚国の小さな村にある小さな旅館「だるま屋」。
裏山に倒れていたらしい私を見つけてくれた女性は、そこの女将さんなんだそう。そして「だるま屋」には、以前にも何度か「人間界」からやってきた人間が泊まった事があるそうで、その時に、見せて貰った人間界の洋服と、私の服が似ていたから、私も人間界からきたのだろうと思ったんだって。

「コウノトリが戻ってくるときに、時々、人間界の人を巻き込んで連れて来てしまうんだよ」

そう女将さんが教えてくれる。

「コウノトリ、ですか?」

「そう、コウノトリ。白くてちょっと翼先が黒い鳥で・・・人間界でも同じなんだって、聞いたんだけど・・・」

そう言って女将さんが話してくれた事は私を仰天させた。
なんと、こちらの世界では子供は「コウノトリ」の卵から生まれるんだって!子供を願う夫婦の元に、コウノトリがやってきて卵を置いていくんだって!そうして卵は翌日には孵化して翼人が生まれるんだって!!

「や!人間界ではそんな風に子供は産まれませんから!!」

「え?でも、前に来た人が人間界でもそうだって・・・」

そこで、私はふと思う。
(確かに、コウノトリが赤ちゃんを運んでくるっていう「伝説」はあるような・・・)

考え込んでしまった私の顔を見て、女将さんが「ほらぁ、やっぱりそうなんだろう?」という顔をしている。

(翼人って卵生なんだ・・・鳥類に近いのかしら?)

そこから、驚きの世界の成り立ちを話してくれた。
この世界には13の国があって、それぞれの国に国王様がいるんだって。国王様は国を治める他に重要な仕事があって、それが「卵」を人間界に送る事なんだそう。国王によって人間界に運ばれた翼人の卵は、人間の子として生まれ、そこで天寿を全した後に、再度、同じ国王によって連れて戻されてくるらしい。その時、「翼の生えた人型」から「鳥型=コウノトリ」に姿が変化するんだって。コウノトリは帰ってくると卵を何個か産んで、最後には自らも卵になって消えるのだそう。

(はぁぁ、なんだか凄い話を聞いたわ・・・人間界にいた「翼持ち」さん達は、こちらの卵があっちで孵った姿だったのかしら?)

そうして女将さんは続ける。

「その時にね、結構な頻度で人間界の人も巻き込まれて、一緒にこっちに来てしまうんだ。でも、安心して?こちらでは、地球人はコウノトリや国王様と一緒に渡ってくる尊い存在だからね。ちゃぁんと他国までお送りする決まりになっているのさ!」

「良かった!じゃあ、一番近い隣国まで行って国王様に頼めば、地球に帰れるんですね!!」

そう言ってにっこりと微笑んで頷いた女将さんに、私は安堵した。

「そうだよ。しかもこの村は国境沿いだからね!2,3日中にも帰れるさ!」

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プロフィール

Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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