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蓮の翼(2)

SIDE TAKARADA

最上君がLMEに乗りこんできたのは今から3年前。

(社長に会わせてもらえるまで絶対に帰りませんから!)

そう言って、LMEの玄関前に座り込んでいる少女が居ると報告があった。芸能界に憧れるあまり暴挙にでる子は多いから・・・と思って、いつもの様に適当に言いくるめて帰らせるように言っておいたのだが、タレント部門を任せている椹君が丸め込まれてしまったようで、俺の所まで連れて来てしまった。

しかし・・・彼女の口から語られる内容は俺を驚かせた。

次から次への出てくるLMEの内部事情。LMEの所属芸能人で誰が本当は才能があるとか、誰は外面は良いけれど実は我が儘だとか、癇癪持ちだとか。誰々は5月中旬位を境に何かあって、ダウン寸前だとか。そういった部外者が知り得ない事を次々と当ててみせるのだ。

どうしてそんな事が詳細にわかるのか?俺は尋ねてみて、さらにその答えに驚愕した。

「私には『翼』が見えるんです!その翼の色や形でその人の事が分かるんです!」

面白れぇ。実に、オリジナリティーが高くて面白れぇ。
だから俺は、とりあえず彼女をウチに雇い入れる事にした。そうして、徐々に彼女の『才能』を認めざる得ないことになった。

彼女が「光さんの翼の色が最近陰っている」と言うから光を呼んでみれば、付けているマネージャーさえも気付いていない・・・大きな悩み事を抱えていた。それに「瑠璃子ちゃんの背中には、大きくてキュートな翼があります!」というから、本当はオーディションで落とすつもりだった彼女を一応採用してみれば、事務所が左程バックアップしていないのに、あっという間にトップアイドルになっちまった。

そうゆう事例が他にも多すぎて。
それに、翼のある人間対して最上君は大きな影響力を持っているらしい。彼女の側に翼のある人間をしばらく置いておくと・・・何かしらの転機がやってきて、その人生を好転させてしまうんだ。特に、弱っている「翼」には効果テキメンで。俺は、孫娘のマリアが負っていた心の傷を彼女が治してくれた事を、一生感謝し続けるだろう。(マリアの背中にはしっかりと2枚翼があるんだそうだ。結構・・・黒かったらしい)

ちなみに、どうしてウチに来たんだ?と聞いてみたら、どうも俺には・・・5枚の翼が生えているらしい。

「もう、それは神々しくもキラキラで!不肖最上キョーコは、この方に一生お仕えしようと思ったのであります!」

と敬礼してみせた。

「私は今まで・・・日本人だと、3枚翼の人しか見たことがありませんでしたが、社長の5枚翼を見た時には感動で滂沱しました!さすがに、5枚翼のお方となると、お力が違います!!」

(確かに、俺は今まで「勘」だけを頼りに生きてきて、この地位を築いちまったが・・・)

純白の5枚翼というのは、ローマ法王とかダライラマとか、そうゆう聖職者レベル・・・らしい。

(----ま、確かに俺は・・・愛の求道者 兼 伝道者、だが? )

ちなみに、最上君自身には翼があるのかどうか気になって聞いてみたら、

「私には無いんです。だから無理して私をタレントとして売り出さなくて良いですよ?きっと、掛けたお金以上には売れませんから・・・」

と言っていた。聞きづらいことだったが・・・

「他人の翼が見えるのに、自分には無いのは辛れぇか?」

と聞いてみれば、全然、そんなことは無いという。芸能界の「『翼』密度」は異常に高いだけで、普通の人は翼がないし、そこに不幸とか、そういった要素がある様には・・・思えないんだと。

まぁ、とにかく・・・最上君が本当に「翼」を見ていようがいまいが、彼女がそう言うのなら鵜呑みにしても構わないと思える程、俺は彼女を信頼するようになっていた。だから来春、最上君が高校を卒業しLMEにもっと力を貸してくれるが待ち遠しい。彼女の全面プロデュースで、2枚翼以上の持ち主を集めてユニットを作ってみたら面白そうだな・・・なんて、俺はプランを練り始めていた。

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Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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