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蓮の翼(1)

またもやパラレル話です。ファンタジーです。登場人物の基本属性は一緒です。

SIDE KYOKO

「最上君、どうだ?」

宝田社長に尋ねられる。
私は、芸能プロダクションLMEの社長室にいた。そうして何枚かの写真をチェックしている。

「そうですね・・・3番と15番の候補者には、あります」

「そうか。21番の彼女はどうだ?」

「21番は・・・無いですね」

私の名前は最上キョーコ。芸能プロダクションLMEに所属して高校生タレントをやっている。
時々CMのお仕事とかしているけれど、本業は・・・実は社長付きの特別顧問。主に、オーディションでの新人発掘のお手伝いや、所属芸能人のメンタルケアのフォローしている。今日はLMEの女優募集の公募に対して、最終面接まで残った候補者の写真に目を通している。

しがない女子高生がなぜ「特別顧問」なのか。

それは・・・私には、不思議な能力があるから。社長しか知らない、そして理解できないであろう私の異能。

----私には「翼」が見える。

***

私の異能は6歳の時に、突然現れた。

何故、そうゆうことが出来るようになったのか・・・よく覚えていなくて。ただ、ある日を境に・・・人の背中に翼が見えるようになってしまった。

翼は大きさも枚数も様々で、1枚翼だけど大きい人もいれば、2枚翼ですごく小さい人もいる。翼色の基本はグレーっぽい色だけれども、殆ど真っ白と言えるような人もいれば、真っ黒の人もいる。付け根の部分がほんのり赤っぽかったり、黄色っぽかったり。翼の形はそうは変わらないけれど、色の方は、その日によってコロコロと変わったりする。

初めて翼が見えた時には、本当にビックリして、

「天使様が街にいるよ!?」

って、母に言ってみたけれど、母は

「子供の想像力は豊かね・・・でもキョーコはもう小学生なんだから、赤ちゃんみたいな事、言わないで?」

って・・・言われてしまった。私の母は超現実主義者なんだもの。空想世界に遊ぶって嗜みを知らないんだから・・・まぁ、それはさておき。それからも、時々、友達とかに翼が見える事を仄めかしてみたけれど、最初は喜んで話を聞いてくれていても、最後には

「キョーコちゃんのメルヘン思考には付き合いきれないよー」

って呆れられてしまう。
私も小学生だったし、普通の人には「翼」なんて見えないんだという事が理解できる位の分別は付いていたから・・・2,3回、そうゆう事を繰り返してからは、その事を他人に言う事は無くなっていた。

それに実は、翼自体が無い人が9割以上で、翼がある人の方が圧倒的に少ない。100人に1人居るかどうか位の割合。だから日常生活では滅多に翼を意識することはなかった。

ただ、有名人とか芸能人とか言われる人となると話は別で、半数以上の人が翼を持っている。そう・・・この翼は多分、その人の人格とか才能とか及ぶ影響力の大きさとか・・・そうゆうモノに関係している、と徐々に私は考えるようになった。そして・・・残虐な事件を起こした犯人などに翼があると、必ず真っ黒。だから、

----きっと天使と悪魔のように、白いと善良で黒いと極悪。大きさや枚数に比例して人(なのかな?)としてスケールが大きくなる。

実際に芸能界に関係した仕事に就いてそう確信した。
もしかしたら、過去にも私のように「翼」が見える人がいて、天使とか悪魔とか、そうゆう概念を作りだしたのかもしれない、と思う。でも、実際に翼があるからといって、神懸かり的な力があるかというとそうでも無くて、

例えば、元首相の1人が「柄が悪い」なんて非難されていたけれど、実は大きな白い2枚翼の持ち主で、

(この人は私達のために一生懸命やってくれる人だよ!誤解だよ!!)

と、応援していたけれど・・・あっけなく首相の座から引き摺り下ろされ政権交代の不名誉まで負ってしまった。反対に、濃いグレーの小さな翼しかない女優さんがいつまでもトップ女優だったりする。(それでも、ちゃんと翼があるだけタレント性はあるのかな・・・)

とにかく、私はこんな風だったから、日常生活を送っていても、どこか非現実的で・・・自分がこの世から浮いてしまっている様な気がしていた。そして、あまりテレビや雑誌を見る事が好きでは無くなっていった。でも、ある時、電気屋に買い物があって・・・大画面ハイビジョン画面に映し出されたその『神々しい御姿』を見て、私は感動しまったの!ヤクザみたいな風体の中年男性の背中に、

TV画面に収まり切らない程大きな、純白の5枚翼があったから!!

その男性こそが、今、私の目の前に居る芸能プロダクションLMEの宝田社長。今日も社長の背中で5枚翼は輝いている。




さて、これから何処に行くのでしょう。

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プロフィール

Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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