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会いたくて(24A)

会いたくて(19)の続きの別バージョンです。Aが付く番号をたどってくださいませ。次回で最終回・・・になるといいな

SIDE 京子

敦賀蓮が帰国してから初めてのメールが届いた。

彼は、キョーコに気持ちが届いた事を嬉々として書き連ね、今までは、キョーコの身も心も手に早く入れたくて焦っていたけれど、これからは、彼女の心に寄り添ってゆっくりと進みたいと語っていた。

そして、トルコでキョーコに告げた通り、彼女は「蓮の花」なのだと。
それから、自分(蓮)にとっても「花」であって欲しいのだと。
自分が、土になり太陽になり、強すぎる風雨や病害虫から守り育てるから、綺麗な花を咲かせて、彼の心を和ませて欲しい・・・と、綴られていた。

---ベタボレじゃないの

こうゆう風に変わるのは予想外だった。私は、とりあえず『美しい男』のプロットをぼんやりと考え始めた。


SIDE KYOKO

「えっと、お話が良く見えないのですか・・・」

今日は、敦賀さんとヒズリホテルズ赤坂で食事をして、そのまま、マンションにお邪魔している。

「俺たちの婚約パーティーをするなら、ヒズリのホテルを使わない訳にはいかないだろう?あのレストランは中々眺めがいいから、そこを貸し切ってするか・・・あとは大広間なんだけど・・・そっちの方は、結婚披露宴で使う事になるだろうから、俺のお勧めとしてはレストランなんだけど」

私は頭を抱えてしまった。

「えっと、私達はまだ付き合いだして3ヶ月しか経たない訳で・・・まだ、そうゆうのは早いんじゃないでしょうか?」

「そう?でも、一応プロポーズにOKもらった訳で・・・結婚自体はある程度は待つつもりだけど、一応、約束はして欲しいな」

敦賀さんに交際を申し込まれて・・・とりあえずOKして。帰国してからは、些細な事でメールや電話をしたり、仕事が早く終われば食事に行ったり、休日にはドライブをしたり、近所の公園でピクニックしたり、(普通の感覚を持ち合わせていないハズの)敦賀さんと、驚く程に普通の男女交際をしている。それに・・・

(俺はキョーコを大事にしたいからね?君がその気になってくれるまでは、何もしない。あぁ、でも勘違いしないでね?君にそうゆう魅力が足りないって言ってるつもりは無いからね?むしろ、絶大・・・だから)

何度か、敦賀さんのマンションに泊まったりしているけど、まるで、私がそうゆう事に関して臆病になっている事を見透しているように・・・大事にされていると実感できる。

「もし、婚約すらも早いというならば・・・今まで琴南さんに同伴してもらっていたパーティにキョーコが付いてきて?それで我慢する」

・・・敦賀さんは、私を恋人として公の場に連れて行きたいらしい。

私は・・・トルコでのプロポーズもどきの言葉を、単に交際を申し込まれた程度にとらえていた。私は4月に大学を卒業したばかりの新社会人で、学生気分というか・・・結婚というのは、ずーっと先にあると思っていた。でも、敦賀さんは、既に20代後半に差し掛かっていて、会社だって立派に経営していて。
とにかく、彼は本気だということが徐々に分かってきた。

「あのさ、俺とはいずれ別れる前提で付き合ってる、とかないよね?」

「そうゆう訳じゃないですけれど・・・でも、色々と気付いてしまったというか・・・」

だって、敦賀さんと結婚するということは、ヒズリホテルズの社長夫人・・・ううん、いずれはヒズリグループの会長夫人になるということで。それには、しかるべき家柄のお嬢さんじゃないと駄目だ。敦賀さん個人がいくら私を好いてくれたとしても、敦賀さんの両親を始め、周りが黙っているハズがない。それに、

----私は、私生児なんだもの

普通の家のお嬢さん・・・以下だ。そう思うと、何だか胸が苦しくなって、

「私じゃぁ・・・敦賀さんの結婚相手として相応しくないです。ダメなんです・・・」

殆ど無意識に否定の言葉が口からこぼれてしまった。でも直ぐに、

(失言だったかな?)

と、恐る恐る敦賀さんの顔を見上げると、敦賀さんの表情が・・・すごく優しい。

(なんで?怒られるかと思ったのに・・・)

でも、敦賀さんから発せられた言葉は、私の心臓を打ち抜いた。

「----キョーコ。
 君は父親が西セラの不破社長だと言う事を気にしている?」

突然の敦賀さんの指摘に私の心臓がバクバクと脈を打って、体が震えてしまうのを止められない。

「ごめんね?驚かせて。清野さんが「冴菜」のブローチを君にあげた時に気付いたんだって。最上冴菜と不破社長の関係を・・・それで俺に教えてくれたんだ」

その場に崩れ落ち、もはや顔をあげる気力もない私を、敦賀さんが抱きかかえて諭すように、ゆっくりと話し出す。

「君は本当に綺麗な『蓮の花』なんだから、出自なんて気にしなくていい。君は世間に顔向けできない事を何一つしていない。俺は、妻の家を当てにする程、無能ではないつもりだし、ヒズリグループも、もう十分に大きいから。

君がどうしても気にするというのなら・・・俺が敦賀の家を出ても良いんだけれど・・・でも君を不破の家から守って、ペンネームなんて使わずに堂々と最上キョーコとして活動させてあげるには、ヒズリの力は有効だからね」

そういって力強く抱きしめてくれる。

「きっと数年も経てば、君はカメラマンとして世間から絶大な支持を受けて・・・俺なんか「最上キョーコの夫の」って枕詞で呼ばれるようになるんだから。だから些細な問題は俺に預けておいて、とりあえず敦賀の家に入っちゃいなよ?」

私は、敦賀さんの言葉に・・・暫く流れ落ちる涙を止める事が出来なかった。




ちょっとだけ直しました。投稿してWeb上で読んでみて気付く間違いがなんと多いことか。一応、投稿前に読みなおしているのにorz

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Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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