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会いたくて(23A)

会いたくて(19)の続きの別バージョンです。Aが付く番号をたどってくださいませ。オリジナルのK-versionより長くなってしまいましたね・・・。


SIDE REN

日本に帰ってきて直ぐに『最上冴菜』について調べさせた。

最上冴菜は京都出身で高校を卒業した後、彫金師の工房に住込みで働きながら技術を学んでいた。26歳でジュエリーデザイナーとして独立。仕事は順調に増えていたが、23年前の1月、突然姿を消してまった。その年の12月、キョーコが生まれる訳だが、同じ時期に最上冴菜の住民票が京都から東京の宝田社長の自宅住所に移されていた。

(宝田氏が、最上冴菜を不破の元から助け出した?)

そして予想外だったのはヒズリグループの銀行から舞い込んだ情報。最上冴菜の個人資産が10億を超えていて、キョーコが相続した後も、それは毎年数千万円のペースで増え続けていると言う。そして・・・金の振込み元は全てLME出版。

(金の流れの意味が・・・解せない)

この形だと、まともに税金が持って行かれているはずだから、LME出版は冴菜、そしてキョーコに年間1億以上の金を払っている計算になる。何故そんな必要があるのか?宝田氏から最上親子への援助だとしても、その額も提供方法も不自然極まりない。

俺はふと、出版社が1億もの大金を払う個人と言えば人気作家くらいのものだ、思った。

----まさか?

俺は一つの仮説を立てる。

『京子』とキョーコ、同じなのは偶然だろうか?最上冴菜が娘の名前をペンネームに小説を書き始めたとしたら?『京子』の素生がデビュー当時から隠されている事も、LME出版からしか本が出ないことも、大金が振り込まれている事も辻褄が合う。

トルコのネクロポリスの前で彼女が言った科白を思い出す。

(母の死を認められなくて、せめて人の心の中では生きたままで居てほしいって思って)

母の死を認められなかったキョーコが、母の死後も『京子』として書き続けていたら?LMEは今度はキョーコに印税を払い続けるだろう。

(『虚像』は、私が誤解していた母の姿なんです)

あの時は表紙の写真の事を言っていると思っていた。でも・・・憎まれていると思った母親からの手紙を読んでキョーコが『虚像』を書きあげたとしたら?いくら、キョーコの写真センスが優れていたとしても、まだ学生だったはずのキョーコの写真を本の表紙に採用されたのは、著者自らが撮影していたからではないのか?

(恋愛小説はハッピーエンドということで)

最初は何を言い出したのかと思っていた。
でも『京子』はキョーコの写真にインスパイアされて小説を書くつもりだと言っていたが、本人が直々に取材をしていたとしたら、至極自然なセリフになる。そして『京子』がキョーコなら、俺の告白に驚かなかったのも・・・俺が散々口説いていたのに悉く空回りしていたのも納得がいく。最初のメールに「新しい友人ができた」と書いてあったけれど・・・あれは、まさに琴南さんの事じゃないか。

----だから・・・俺はこんなにも最上キョーコに溺れてしまったのか。

『京子』が俺の闇を打ち払ってくれたように・・・俺が君を幸せにしてみせる。父親の影を打ち払い、俺を愛するように・・・なってもらうから。





自分で書いてて、恥ずかしいですよ。ホント・・・

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Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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