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会いたくて(22K)

SIDE REN

俺たちは出会ってまだ3カ月。

今までに俺が知り得た最上さんは氷山の一角に過ぎないのだから、多少のすれ違いは当たり前。冷静になって、彼女をまた胸に抱いている今なら、彼女の小さな(?)癇癪が彼女を理解する為のチャンスだったんだ、と思える。俺は何故、あんなにも余裕を無くしていたのだろう?

(こんなにも、本気なんだ・・・参ったな)

しかし不思議なのは、最上さんの方は、

(敦賀さんの気持ちは全部知ってる)

と言うこと。正直・・・彼女が俺にそれほど興味を持ってくれていたとは思えないのに・・・何がどう全部なんだろう?俺ってそんなに分かりやすいんだろうか?


***

<小説家『京子』の本名は「最上冴菜」といって私の母です。母が亡くなってからの『京子』は私なんです>

頭が真っ白になった。

(・・・最上さんのお母さんはジュエリーデザイナーで、でも『京子』で、でも亡くなってて、それで『京子』に最上さんがなって・・・最上さんのお母さんは、最上冴菜といって、最上冴菜は『京子』の本名で・・・・んんん???)

なんだか、目眩がする。俺は眉間を手で押さえ、もう一度、今、自分が聞いたことを整理する。

(最上さんが・・・『京子』?)

すると、

「やっ、やっぱり、驚きますよね!呆れますよね!ごめんなさい~~~!」

彼女が俺の目の前で、土下座を始めた。

「敦賀さんの気持ちは、最初から『京子』宛てのメールで知ってたんです!ごめんなさい~!!
 人生初の恋をした、とか!
 敦賀さんにとっての愛とは私、とか!
 一晩中愛を囁いて私の身も心も溶かしたいとか、とか!
 極めつけは、なんで天使(私)が地上にいるんだろうか?とか!
 こっ、こっ、こっ恥ずかしい科白も全部、読んでました~~~!!!」

(-----------------------------っ、な!)
「な、な、な、(何でそんなこを知ってるの?)」

「だから、私が『京子』だからです。あ!でも、私、いわゆる「二重人格者」みたいなものでして!『京子モード』に入っているときには、「最上キョーコ」の意識はうすらぼんやりと霞んでいて、あまり意思疎通はできていないんです!!・・・だから、ご安心くださいませ!!!」

(そこまで知られていて・・・何をどう、安心しろというのやら・・・)

信じられないことだが、俺が躍起になって探していた『京子』が最上さん・・・だったらしい。

「やっ、そ、そんな・・・怒らないで・・・って無理ですかね?でも不可抗力だったんです。いえ、決して私は悪くないと言うつもりではないのですが、でも、言い出すタイミングがあったなら私が知りたいくらいで!!」

確かに、そう言われれば『京子』は数年前から、少し作風が変わっていた。作家の作風が経年変化するのは別に珍しいことじゃないから・・・その時に『京子』が母から娘に代変わりしていた・・・とは多分、誰も気付いていないと思う。それにしても・・・自分でも「何故こんなにも最上さんの事を好きになってしまったのか?」と思っていたけれど・・・最上さんが『京子』だったなら、それは当然のことだったんだ。

「・・・怒ってないよ。俺の愛する二人が同一人物だったんだ。愛情も二倍になるってものだよ」

そう言って俺は最上さんに立ち上がるよう促す。

「初めまして『京子』先生、ずっと・・・お会いしたいと思っていました」

FIN


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プロフィール

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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