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会いたくて(12)

SIDE KYOKO

これまで撮り溜めてきた敦賀さんの写真を、再び宝田社長に見せるためLEMを訪れた。

「最上君はどう思う?敦賀君の写真」

「美しいと感じます。
さすが社長です。敦賀さんが恋に落ちてから格段に絵が美しくなりました。時より、酷く切ない表情をするようになってしまいましたが・・・それすら、嫌になるほど美しいです」

「『京子』は、小説が書けそうか?」

「恋愛小説を書こう、と思い始めているそうです。」

「ほほう。・・・で、最上君はどうする?」

「どうするも何も・・・」

「主人公が・・・恋に落ちた早々フラれてしまったら、小説がモノにならないじゃないのか?」

----私はジレンマに落ちいってしまっている。

敦賀さんの恋する気持ちは確実に育っていて、切っ掛けがあれば、直ぐに私に愛の告白をしてくると思う。でも、私は敦賀さんに恋をしていないし、この先、恋に落ちることも考えられない。事情が単純であれば、彼への返事は『NO』になる。

でも。
『京子』は最後の作品を早く書き上げたい、と強く望んでいる。恋愛小説を書こう、とイメージを掴み始めている『京子』が、その枠組みを捕えるまで・・・敦賀さんの恋が終わってしまうのは都合が悪い。

敦賀さんを受け入れるつもりが無いのであれば、思わせぶりな態度を取るべきではない思う。でも、敦賀さんが、もう暫くの間だけ・・・大人しく私に片想いし続けてくれれば・・・なんて楽観的な希望を抱けない程、彼は切羽詰まっている・・・私は頭を抱えるしかなかった。

「どうすればいいのーーー!助けて~!ド○えもん~!」



SIDE KANAE

社さんから社長がキョーコに恋してしまった事を聞いた。基本的な情緒に欠け、性欲の赴くまま広く浅い付き合いを繰り返していた・・・あの社長が!

それからというものの、社長は恐ろしい勢いで情緒的部分を担当する脳内回路を再構築し、見事な程に「恋する男」になってしまった。さらに、疎遠になっていた両親との関係も修復してしまう、という変わりっぷりだ。

(元々のスペックが高いのに・・・人間的魅力も急速に付けつつあるわけね)

でも、当の「キョーコ」本人は、社長の写真が美しくなった、とは感じているものの、

(『京子』とのメール交換の威力は絶大ですね!)

と誤解している。社長は、結構一生懸命キョーコに気持ちをアピールしているけれど・・・見事な位に肩透かしを食らって気付いてもらえない。

(キョーコは恋愛方面にニブそうだし・・・)

それにしても。
私は最初、キョーコが社長と同居すると聞いて、キョーコが社長を好きになってしまうだろう、と予想していた。客観的に見て、社長は凄くいい男、だから。しかし、蓋を開けてみれば、キョーコは恋心の「コ」の字も抱かないどころか、恋に落ちてしまったのは社長の方。

ただ・・・私だってキョーコの事、けっこう、いえ、かなり好きだし?

(スルメいかじゃないけど、噛めば噛むほど味わいが出るっていうか・・・)

キョーコの彼氏になるのは、どこにでもいるような男じゃ許せないわ、と思う。

(今の社長なら・・・合格よね?)

私の知らない所で、どこぞの馬の骨と纏まる位なら、社長とさっさと付き合っちゃった方がキョーコの為なんじゃないの?と、私は最近感じ始めている。



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プロフィール

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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