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会いたくて(7)

SIDE KANAE

私は、最上キョーコが社長の家で生活するのに必要な生活雑貨や来週から会社に出勤するためのビジネスウェアなどを一緒に買いに来ている。

「ねぇねぇ奏江さん。このカップかわいい~!」

キョーコが妙にデコラティブなマグカップを手にはしゃいでいる。少女趣味丸出しだ。

頭痛い。成人している癖に・・・この子、頭の中に花畑があるんじゃないの?本当に、あの『京子』の専属カメラマンなのかしら。あぁ、でも芸術系って不思議ちゃんが多いって言うわよね。ああもぅ・・・なんかイライラするわ。ふぅ、思わずため息をつく。

----カシャ。とシャッター音が聞こえた。

「その表情頂きました!」

実は3時間前、最上キョーコは社長室を訪れていた。その時に、社さんと私の写真も撮ってもいいか?と、社長に確認をしていた。キョーコ曰く、

「敦賀さんにおかれましては、側近の方たちも美しくて、もう私のカメラマン魂は燃えに燃えて大火事です!」

なんだそうだ。社長からは特別手当をはずむという約束で、結局撮影を了承させられてしまった。

「はぁ、まったく・・・も~。」

「ため息は幸せが逃げるから、良くないですよ、奏江さん?」

にっこりと邪気なく微笑むキョーコに、能天気小娘と明日から一緒なのかと思うと、やっぱり頭が痛くなる。

「そのマグカップ、欲しいなら買いなさいよ。買い物はコレが最後ね?」

と、雑貨屋を後にした。

***

「奏江先輩!お写真作ってきました。どうぞ!」

キョーコから渡された写真を見て思わず息をのんだ。多分、自分が写っているであろう写真に様々なレタッチが施されて、何とも儚げな美しさになっていた。

----これが私?

「へぇ、さすが最上さんだね?」

一緒に出勤してきた社長が写真をのぞき込んで感嘆の声を上げる。

「社長。おはようございます。」

「おはよう琴南さん。彼女がね、この写真を最初に見せるのは君だといって、俺には見せてくれなかったんだよ」

えへへ、気に入ってもらえました?と上目遣いに見るキョーコを・・・不覚にもなんてカワイイのかしら、と思ってしまった。

「まぁ、なかなかいいんじゃないの?」

と言うと、いやーん、うれしー。とぎゅっと抱きついてきた。

「ちょっと、アンタ、気持ち悪いから止めてよ」

「私、美人に弱いんです。美しいものや綺麗なもの好きが高じて、美術学部に入っちゃった位ですから!」

ドン、と胸を叩く。

(威張るところかしら?)

このお部屋は美人揃いなので、私は幸せですヨ!と、キョーコはカメラを高々と掲げ、頑張るぞ~!と気合いを入れていた。

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Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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