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会いたくて(5)

SIDE REN

俺は生まれてこの方感じたことのない高揚感を味わっていた。正直母譲りのこの容貌を疎ましいと思う事の方が・・・感謝することより・・・ずっと多かった。

しかし、自分の姿が京子の目に触れていて、その「お眼鏡」に叶っていたということが何よりも嬉しい。俺は、

「最上先生、不束者ですが、どうぞよろしくお願いします。僕にできる限りの事をさせて頂きます」

と、頭を下げた。


SIDE KYOKO

確かに次の作品は人の美しさをテーマにする・・・予定であるが、モデルは女性でもよい、と聞いていた。むしろ女性だと思っていた。

それを宝田社長は男に確定しただけでなく、モデルでも俳優でもない、撮られるという意味では素人の写真を撮って使うのだと言う。

「そんな・・ご迷惑になりますから?」

困惑して宝田社長と敦賀さんを交互に見た。

「最上君、私は『京子』からモデル選びに助言が欲しいと頼まれている。彼は美しいだろう?
なにより『京子』に会うために既に一億も金を積んでるんだこの男は。迷惑どころか、この話を受けないと最上君は夜道を歩けなくなるんじゃないかなぁ?」

い、一億円!?桁違いの金額にショックを受ける。私、この話を断るとコンクリート詰めにされて東京湾に捨てられちゃうとか?

「ふぇぇ?」

恐怖のあまり思わず情けない声が出てしまった。ふるふると手が震えるのを止められない。

「そ、そ、そんなヤクザみたいな・・・。」

「も、最上さん。俺は君が俺を撮りたくないっていっても、夜道を襲ったりしないから!俺は『京子』の熱烈なファンだけれども、君のファンでもあるんだから!!いや、ほんと、怖がらせてごめん、でもお願い、俺を選んで!!」

と、いきなり敦賀さんが私の前に膝まづいた。

「敦賀君・・・やたら絵になるな。フォトジェニックだと思わないか?え?最上君?」

長身で足の長い彼が膝まづく姿は実に優雅だった。王子様に傅かれるお姫様みたいな気分にさせられる。

「確かに私もかつて彼ほどフォトジェニックな人物に会ったことが無いかもしれません。」

「じゃぁ・・・」

「はい、不肖最上キョーコ、敦賀さんのお写真を撮らせていただいてもよろしいでしょうか?」

ビッシっと敬礼ポーズを決める。

「これで話は決まりだ。敦賀君、後日君の秘書と詳細を話したいのでよろしく頼むよ。さぁ、野郎ども!パーティーはこれからが本番だ!」

宝田社長がパーティー会場に戻る扉を開きながら声を上げた。

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Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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