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Mr. and Mrs. heel(3)

SIDE KYOKO

----私は、自分がいかに「危ない」仕事を任されたかを思い知った・・・

社長秘書から、ヒール夫妻として過ごすホテルの部屋の鍵を渡された。チェックインして見れば・・・そこにあったのは大きなベットが1つだけ。

(お、落ち着くのよ キョー、じゃなくて、セツカ。私達は夫婦なんだから・・・夫婦なんだからーー!)

「部屋、広いのね・・・」

私は、内心の動揺を押し殺しベットに腰かける。

「ロンドンの基準は忘れろ。日本じゃこのクラスのホテルでも、バスタブ付きが常識だ」
「へぇぇ・・・」

そう言えば、ロンドンはホテルが「高い・狭い・汚い」って・・・結構良い値段を出しても、部屋にシャワーしかなかったりする、って聞いた事がある。そうゆう所から来たなら、あと日系人だというのなら、きっとバスタブ付きは嬉しいはずだ。

「じゃぁ、早速チェックするわ」

そう言って、バスルームに私は足を向けると、敦賀さ・・・カインも付いてきた。

「ホント、バスタブがあるわ・・・」
「広いな。これなら一緒に入れそうだ・・・」
「え?」

(ちょ(っと)、い(ま)、な(んて)、おっしゃいましたかーーーー!)



<< しばらくお待ちください >> (キョーコの心の中のテロップ)



「ふん・・・風呂くらいで動揺するなんてセツは本当に初心だな。もう、何度も一緒に入っているだろう?」

固まってしまった私に対して、さらに爆弾発言を落としてカインが部屋に戻っていった。

残された私の心象風景を解説させていただくと・・・ヒール劇場と言う名前の「戦場」に立っている私は、先程の強力爆弾によって満身創痍、瀕死の重体。でも、目の前に限り無い地雷原が広がっていて、その先にある「安全地帯」が限り無く遠い!遠すぎます!!・・・な、感じです。

(私はセツカ。セツカ・ヒール。私はツンデレで、カインの愛情表現接触行為にイヤよイヤよと言いながらも、内心、喜ばなきゃいけなくて・・・)

思わず心の動揺のままに・・・バスルームでがっくりと膝を落とす。

(うぅぅぅ、何て難しい役柄なの・・・orz ....)

もし、「女房役」が「妻役」だと知ってたら、絶対にこの話、断ったのに!!
私、あれから携帯の辞書で「女房役」って思わず調べたわ。そしたら、『(妻が夫を補佐するように)補佐の立場にある人。補佐役。右腕的存在』ってあったもの!私が誤解するのは当然なのにっ!!

(もしかして、社長、ワザとですか!?ワザと私が誤解するようにっ!?)

社長には恩しか感じていない筈なのに、軽い殺意が芽生えてくる。
敦賀さんの相手役・・・特に、恋人役とか夫婦役とか、絶対にやりたくなかった。敦賀さんは相手を本気にさせる役者だから・・・私・・・怖い・・・

「セツ、いつまでバスルームにいるんだ?」
「ぎゃっ」

急に声を掛けられてビックリしてしまう。

「また、そんな格好で・・・出掛けるぞ・・・」

いまだにガックリとバスルームで膝を折っていた私にカインの手が伸びて来て・・・そのまま手首を掴まれ、私は引きずられるように夕方への街へ連れ出されていった。




ワザとに決まってるじゃないですかw

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プロフィール

Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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