スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Mr. and Mrs. heel (1)

キリリク・ラブラブ結婚話(蓮の片思い風味)?です。結婚話なのは間違いないのですが、その他は・・・(汗)
『キョコさんが、カイン・ヒールを渋谷ハチ公まで迎えに行ったその後』
からのお話になります。本誌とは当然内容がズレますので、ご承知おきくださいませ。




SIDE KYOKO

----『敦賀蓮』には、一時的にではあるが完全に消えて貰うことになる

そう言って、社長が私に説明した事はこうゆうことだった。

B.J.は猟奇的殺人鬼の役柄。それを「敦賀蓮」が演るとなると・・・共演者はB.J.に対し、「春の陽射し」の様な敦賀さんの温厚なイメージを重ねてしまい、B.J.に対してどこか『安心』してしまう、のだと。

----でも監督が求めるのは、出演者が本気でB.J.に恐怖する迫真の演技

そのためには、B.J.を演じる俳優は演技中に本当に人を傷つけかねない・・・という不安を抱かせる様な人物が望ましい。だから、敦賀さんは、まず「カイン・ヒール」という敦賀さんとは全く似ても似つかない人物を演じ、その上でさらに「B.J.」の演技を重ねるのだという。

それに、観客も役者のイメージを役柄に重ねる。
B.J.を謎の俳優とすれば、監督のイメージするB.J.像がよりダイレクトに観客に伝わる事になる。

「手の込んだ「演出」ですね・・・」

今まで、そんな話を聞いた事も無かった。

「まぁ、それを監督に提案したのは蓮自身なんだが・・・」
「はぁぁ・・・徹底してますねぇ・・・」

俳優として真摯な敦賀さんの態度に・・・シャラーン・・・と綺麗な音が脳内に響いて、また「敦賀演技神」の神レベルが上がった・・・なんて馬鹿な事を考えてないで、私なんて足元にも及ばないけれど、この心意気だけはシッカリと学ばせて貰わなくちゃっ!そう決意を新たにしていると、

「そう、蓮の演技は徹底している・・・だからこそ、心配な事が一つある」

物憂げな社長の低い声が響く。

「お前は徹底しすぎて・・・カイン・ヒールという「ならず者」になりきるあまり、本当に何かしでかしそうだ・・・」

そう言って、敦賀さんを一瞥した。

「そんな心配は、無用です」

少しムッとしたように、敦賀さんが答える。でも、それを無視するように社長が続けた。

「何かあっても、社が居れば上手くコイツをコントロールしてくれるんだが・・・社をカイン・ヒールに付ける訳にはいかないし・・・」

そうして、ふぅ、とため息を吐く。
確かに、社さんならどんなトラブルも未然に防げそうだけど、カイン・ヒールのお世話を社さんがしていたら・・・不自然だ。

「別に、独りでもちゃんと出来ますよ」
「いや、無理だな」

不機嫌になった敦賀さんを、断罪する社長の気持ちが少し分かる。

だって、渋谷のハチ公前に居たカイン・ヒール氏はいかにも「さっき人を一人殺って来ました」って雰囲気で・・・きっと、カインの役中に、誰かから喧嘩を売られたら・・・気前よく買って・・・それどころか、自分から売りかねない。

(役になりきると、自然にその役の通りに心と体が動くって感覚、私にも分るもの。敦賀さんならなおさら・・・)

「だから、カイン・ヒールに「御守り役」を付けることにする。そこでだ、最上君、カイン・ヒールの女房役を努めてはくれないか?」
「「え!?」」

突然、話を振られて・・・でも、私はここに自分が呼ばれた真の目的に気が付いた。
敦賀さんの女房役・・・つまりマネージャーを努めている社さんの代打として、私は代マネの仕事を依頼されているのだ。

(敦賀さんの貴重な「二重演技」を間近でみられるなんて、なんて貴重なチャンスなの!)

私は、一も二も無くその話に飛び付いた。

「是非、やらせて下さい!最上キョーコ、誠心誠意、全身全霊でカイン・ヒールの女房役を務めさせていただきます!」
「そうか!では、この話は決まりだ!!」
「ちょっと待って下さい!!俺はこの役にっ
「やっ、だよー、最上君の件を断るならB.J.役、キャンセルしちゃうもんねー、本気だもんねー」

社長が本気なんだか何だか分らない口調で敦賀さんの言葉を遮る。
我らがL.M.Eの代表は・・・冗談みたいな外見だけど・・・演技が絡むと冗談を言わない。こんな風に、大人げなく聞き耳を持たない・・・つまり強引に話を勧める位、敦賀さんの「カイン・ヒール」が迫真の演技になる事を予想し・・・そしてその結果を危惧しているのだ。

でも、真面目に取り合わない社長に、敦賀さんが「面白そうだからって・・・たった今思い付いたって顔して、何考えてるんですか!」と食ってかかっていて・・・

(これも、いわゆる社長の愛・・・ラブミー部の仕事として相応しいわよね・・・)

蚊帳の外に追いやられた私が、そんな事をぼんやり考えていると、

「とにかく、最上君の同意も得られた事だしっ!」

勢いよく社長が立ちあがった。そして吠えた、

「ヒール夫妻の誕生だぁぁぁぁーーーー!!」

まるで獅子の雄たけびの様な声が、狭くも無い社長室に響き渡る。

----女房役というのは、文字通りの「女房」役

つまり「雪花・ヒール」という役で「カイン・ヒール」の妻として、敦賀さんの「ヒール劇場」に出演することになると・・・私が理解するのは、この10分後の事だった。





ヒール兄妹ではなく、ヒール夫妻になっちゃった、って事で。今後の展開は、本誌とは別モノ(R15orR18!?)になります。お気を付け下さい。

タイトルはMr.and Mrs. Smithより

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



スキビ☆ランキング

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。