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LOVE PHANTOM(15)

少し糖度が上がったかな・・・、誤字修正

SIDE REN

----「恋人」じゃなくて「後輩」だって?

本当はただの可能性・・・それを確信にすり替えてしまっていた俺は大ダメージを受け茫然としてしまう。
事情説明をするキョーコ姐・・・じゃなくて、なんと呼んでいいのか・・・の言葉はデータとしてインプットされて来るれど、上手く処理が出来ない。しばし、思考がどうしようなく遅くなる状態に陥っていると・・・彼女が玄関に向かって歩き出した。咄嗟に、

「行かないで!」

そう叫んでいた。

***

チラリと彼女を横目で見て・・・目が合った。それだけで胸が苦しいのに・・・同時にひどく嬉しい。

(これが俗にいう恋に落ちた状態なのか・・・)

自分から女の子に対して好意を持つというのは初めて。今までは、好意を寄せてくる女の子の中から自分も気に入った子の「お誘い」を受けるだけでよかった。

『敦賀君、彼女いるの?いないなら私と付き合って?』『取りあえず、付き合っちゃって楽しもう?』『ねぇ、キスして?』『蓮の部屋を見てみたい』『好き。抱いて?』『私の躰、いいでしょ?』

『彼女達』の誘う台詞が思い出される。俺は・・・確か全部『いいよ』と返してた。そうして、今更だけど、何故自分がフラれ続けていたのか分ったような気がした。浮気はしない。彼女の要望は出来るだけ受け入れる。それだけじゃ全然駄目だった。

頭の中には「やじろべえ」のイメージ。

左右の腕の重さが多少違っても、やじろべえ人形は傾く程度で倒れはしない。その状態で一瞬の強い力を外から加えても人形は揺れながらバランスを保って元に戻る。前後の揺さぶりにも驚くほど強い。でも・・・片方の腕だけが重くなるばかりだったら・・・人形は簡単に台座から落っこちてしまう。

それぞれの腕の重さは、自分と相手の気持ちの『重さ』、だ。
俺は今まで相手の気持ちと自分のそれとのバランスなんて考えた事が無かった。でも、今なら分かる。俺の気持ちは最初から最後まで、限りなく”軽かった”。自分が恋をしてやっとそれに気が付いた。

「・・・はぁ」

思わず漏れる溜息。

(それで・・・どう、する?)

『最上さん、彼氏いるの?いないなら俺と付き合って?』『キスさせて?』『好き。抱いていい?』

彼女達の言葉を自分用に変換してみるものの・・・全くもって言える気がしない。そこでまた気付いてしまう。今思い返せば、俺を誘う彼女達の口調はとてもあっさりとしていたけれど、眼差しだけは燃えるようで、本当は体だって僅かに震えていたじゃないか、と。

彼女達の勇気に脱帽するしかない。それと同時に自己嫌悪で・・・思わず頭を抱えてしまう。気を取り直して、恋の相手を見やれば・・・困ったような居心地の悪そうな表情。でも、そんな顔ですら可愛い、と思う。

「・・・ふぅ」

俺は体内に熱が籠ったみたいで・・・その熱を逃したくて息を吐いてみるものの・・・全く効果が無い。どうしたらいいんだ・・・

----因果応報

そんな単語が頭をよぎる。過去の彼女達の立場に俺が立っただけ。
残念ながら、今のところ彼女が俺に好意を抱いていると思える言動は無かったよな?飲み行こうっていうのも速攻で断られたし・・・って、そうか、彼女が未成年だから・・・待てよ?さっき、俺の事・・・「理想の人」って言ってなかったか?

(少しは俺の事、好き、なのかな?)

そう思ったとたん気分が高揚してくる。ドライブだって、誘えば付き合ってくる。それは多少なりとも俺に好意がある証拠。俺は女の子にモテる。今まで悉くフラれていた原因だって分ったんだし・・・彼女にだって俺の魅力・・・通用するんじゃないか?そんな風に考えていると、

「あの・・・もし宜しければ・・・今後は私を後輩として扱って頂ければ・・・」

本当に申し訳なさそうに彼女が口を開く。

(まずは先輩・後輩から始めるか?)

でも、彼女の大きな瞳を見ていると何も考えられなくなってしまいそうで・・・実際、

「それは・・・無理かも・・・」

殆ど無意識にそう答えていた。最初に大きく裏切られた俺の期待。でも、彼女が俺を嫌いな筈が無い。またもや俺は一つの可能性を確信に変えようとしていた。

(学習しろ俺!)
(いや、ココは押せ!俺!!)

結局俺の出した結論は、俺が誤解(!)した様に、思わせぶりな台詞を吐きながら・・・彼女が「こ」から始まる二人の新たな関係を示す単語として何を連想するのか・・・訊ねてみる事だった。


『子分』・・・って、なんだそれ・・・


SIDE KYOKO

午後3時20分。

私は渋谷ハチ公前で『恋人様』を待っていた。先週の日曜日から私は敦賀様の「彼女」になりました。あの日、彼は「急速冷却装置」状態から一転して、妙に軽薄というか、なんというか、

「お試しで1年間だけ」
「付き合い方は、今までと一緒。でも、学生なら平日でも会えるかな?」
「とりあえず、後輩よりも仲良くしたいし、妹よりももっと対等な立場でいて欲しいだけ」
「前言撤回は無し!ちょっとは俺に悪い事をしたと思うなら、償いに、とりあえず付き合って!」

畳み掛けるように、最後は半ば脅す様に交際を迫られ、大学の授業が三コマ目で終わる本日、渋谷で初デート(?)をする事になりました。

「一体、どうしてこんな事に・・・」

ハチ公広場に植えられている木々。それを囲むように備え付けられたベンチに座って、ぼーっと鮮やかな緑を眺めていると、

「見て見て!あの人、超カッコイイ!芸能人かな!?」
「やばい!」「脚長っ!」「こっちに来たよぉぉ!!」

隣に座っている女子高生たちの跳ねまわる声に、拡散しかけていた意識が集束する。きゃあきゃあと騒ぐセーラー服に、私も今年の3月までは、女子高生だったのよね・・・と感慨に浸っていたら、

「お待たせ、キョーコ」

頭上から、聞き慣れた声が降ってきた。その時、私は初めて敦賀さんの容姿をちゃんと意識したと思う。

(あれ?もしかして?)

顔・小さい、肌・綺麗、彫・深い、まつ毛・長い、髪・サラサラ、背・高い、手足・長い、身体・程良く筋肉質。

初めて会った時には事故未遂で、声を掛けて来てくれた人の顔なんて気にしてなかった。それ以降も、年齢詐称がバレ無い様にとか、彼が天才かどうか観察するのに忙しかった、というか、とにかく会話の内容しか気にしてなかった・・・けどっ!この人、あり得ない位のハンサムで滅茶苦茶スタイルが良いんじゃ!?

「そんなに、見られると恥ずかしいな・・・嬉しいけど」

目の前の美男子様の頬が赤くなった・・・気がした。

----ドッカーン♪

同時に私の頭の中で何かが吹き飛んで行く。なにやら・・・楽しげに。

(何?この、何処かに落ちていくような感覚・・・)

突如襲われた浮遊感に狼狽していると、

「お嬢さん・・・そんな可愛い顔してると、キスしたくなるからヤメテ・・・」

「「「きゃぁぁぁぁ」」」

隣の女子高生達の、ひと際甲高い声で我に返らされた。そうして、直前に目の前の恋人様(?)言われた事を思い出し・・・

「は!?はぁぁぁ!?!? は、破廉恥です~~~~~~!!」

考えるより先に叫んで・・・私は、その場から一目散に逃げ出していた。





キョコさんの落ちた先は、恋の落とし穴♪

渋谷デート編の詳細まで書きたかったけれど、長くなるので途中下車。
この後、キョコさんは蓮さんにとっつかまって、デート開始、なんてことない、東急ハン○にいって、手芸用品をみたり、カー用品をみたりして、最後にフレンチで夕飯を食べてから、仲良く下北まで帰って、それぞれのお家に帰るのです。

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プロフィール

Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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