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後悔先に立たず(番外2)

まぁ、何というか・・・あまりにもお約束すぎて申し訳ない気持ちに。

番外2-新郎&新婦の誤解?


「ねぇキョーコ・・・そろそろ起きて?」

蓮の優しい声を聞く直前、キョーコは自分の素肌をするすると移動するシーツによって起こされていた。

彼女は寝起きの頭で (妙にくすぐったいコレは何だろう・・・?) とぼんやりと考えていたが、直ぐにそれが、今、彼女を包んでいるシーツが素肌の上を滑っていたからだ、と気付く。

それと同時に、キョーコは瞼を閉じたままで・・・ぐるぐると目を回し始めていた。

(ももも、もしかして、わわわ、わたし、ははは、裸!?)

彼女にとって、今この状況は、その逞しい想像力を以ってしても予想外どころの騒ぎではない。

クオンの部屋に泊まった最初の2晩、キョーコは何の疑問も持たずクオンと同じ主寝室を使っていた。大好きな妖精・・・改め幼馴染コーンとはいくら時間があっても話すことが尽きない。なのに、来日中のスケジュールが詰まっているクオンとそれなりの売れっ子女優になったキョーコが一緒に過ごせる時間は仕事が終わってから夜の寝るまでの短い時間しかなくて。

クオンは女性に興味がない、と信じ切っていたキョーコは親友の琴波奏江とこの部屋に泊まったら取るであろう行動を取っていた。

クオンと結婚してもそれは変わらない・・・はずだったのに。
3日目の夜、全く別の意味で「クオンヒズリ=敦賀蓮」のベットに入る事になろうとは!!

(ままま、まずは心を落ち着けて)

そう自分に言い聞かせ、キョーコが一生懸命、精神統一に努めていたとき、

「7時を過ぎているから・・・朝ごはんを食べるならそろそろ起きないと・・・」

蓮は、そう言いながら少しキョーコの髪をクルクルと弄んでから頭をなで始めた。
その仕草に、キョーコは昨夜の事を思い出してしまって、耳の奥でバチッと脳内回路がショートしてしまう音を聞いた気がした。

(ははは、初めてなのに・・・ななな、なのに、あんな・・・)

蓮が触れた所はどこでも・・・小石を投げ込まれた水面のように・・・波が生まれ、体の中を、外を、共振させながら・・・遂には高波になってキョーコを攫って行ってしまった。

(わわわ、私の体は見かけが破廉恥なだけじゃなかったのねーーーー!!)

すっかり、目が覚めているのに・・・昨日、自分が痴態を晒したかもしれないという恥ずかしさと恐ろしさで、どんな顔を蓮に向かってすれば良いのかわからない。キョーコは目を開けることはもちろん、まるで死体が転がっているかのようにべットの上でフリーズしてしまっていた。



蓮は声を掛けても、ピクリとも反応を示さないキョーコに (昨夜の事を思えば彼女が死んだように眠っているのは当然で、無理やり起こすのは忍びない・・・) と思いつつ、でも、朝食を抜く位はまだしも、仕事に遅刻をしたら、キョーコが傷つくと思うと、起こさない訳にはいかない、と思った。

「もう朝だよ?起きませんか?」

そういって蓮はキョーコの肩を優しく揺さぶり始めた。その振動に・・・すっかり石化していたキョーコが僅かながら思考回路を回復させ考え始める。

(おおお、起きる・・・そうよ、起きなくちゃ!!それで・・・起きるってどうするんだっけ?)

キョーコは普段、自分がどうやって起きているのか、まずそれを復習することから始めていた。今、自分はいつもの様に自分の部屋に寝ていて・・・そう、いつもと変わらない朝にいつも通り起きればいいのよ!と一生懸命、自分に暗示を掛け始める。

(まずは、目覚まし時計が鳴って・・・5分後にまた鳴りだすからそれを合図に・・・)

そこで、最初から躓いてしまった事に気付いて、再び混乱状態に陥った。

(!!!目覚ましが無いと起きられない!!!)

そうキョーコが思い至ったそのままに、彼女は、

「目覚ましが無いと起きられません~~~」

まるで独り言のように、弱々しく訴えた。



(・・・目覚まし?)

そう言ったまま、相変わらず目は閉じたまま微動だにしないキョーコに、蓮は(寝言?)と思ったけれど、良く見ると閉じた瞼の下で、キョーコの瞳がキョロキョロと動いている。

(・・・もう、起きてる?)

では、何故いまさら、目覚ましがどうのだと、キョーコは訴えるのだろう?蓮は考えて・・・そこで、ふと、キョーコが妖精とかを信じる夢見る少女であったことを思い出す。

(そうゆう事だったら・・・)

蓮はキョーコの肩を軽く押してその体の向きを仰向けに変える。それから、彼女の顔を両手でしっかりと固定して、口付けを贈り始めた。そのいきなりの行動に、すでにパニックに落ちいって混乱していたキョーコは「パニック状態」の底が抜ける、そんな奇妙な感覚を味あわされることになる。

「目を覚まして・・・キョーコ姫?」

暫くして、やっと解放されたキョーコに向かって蓮が囁いた時に、キョーコの目は大きく見開かれていた。

「おお!私の口付けで、姫様が『目覚めて』下さった!なんと愛らしいその瞳!!」

蓮は、実際に自分がキスして目を覚ましたキョーコと目があって・・・少々照れてしまって・・・それを隠すために、芝居染みた口調で、そう言ってしまった。

「何するんですかーーーー!」

もし目の前の彼が敦賀蓮の髪色と瞳だったら、キョーコは、からかわれた!遊ばれた!!と憤慨しながら、そう叫んだかもしれない。しかし・・・実際はしなかった。

目の前にいるのはクオン・・・金髪碧眼の・・・童話の中の王子様そのままの姿。しかも、只でさえ内から滲み出る幸福感を振り撒いているのに、朝日を浴びて、眩しい姿のキラキラ度が200%くらいアップしている。その姿で、神々スマイルを超至近距離で炸裂させていて・・・どっかーんと、キョーコの中で、何かが吹っ飛んでしまった。

(おおお、王子様だぁ~~~!!)

そのままメルヘンの国にかつて無いほどの長旅に出てしまう。そして、現代日本とメルヘン国の境界辺りを彷徨いながら仕事入りし、そこで、再び

----後悔先に立たず

そんな教訓をキョーコは噛み締めることになる事態に陥っていた。






殆ど続編のような勢いですね。


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プロフィール

Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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