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後悔先に立たず(13)

やっとひと段落・・・いつも以上に長いですよ~。

SIDE REN

成田から彼女に家に直行し、どれ程長い間、強く、彼女の事を想っていたか伝えた。
彼女を抱きしめる腕の力よりなお強く、自分の胸が締めるけられるのを感じながら。

でも、最上さんからは・・・

「敦賀さんの事、演技者としては尊敬してるけれど、男としては見ていません!」

今まで・・・そうとしか思えない態度で俺に接してきた彼女。それを、そのままに言葉にされ、俺の胸は深く抉られる。

----理性は焼き切れる寸前

どうせフラれるなら、”ヤツ”のように憎まれて彼女の心の中に残りたい・・・そうゆう考えが頭をチラチラ過ぎる。でも・・・俺をこの行動に駆り立てた社長の言葉「愛は卑怯であってはならない」それが最後の防波堤になり、なんとか「クオンとの結婚は思い留まって「敦賀蓮」との未来を考えて欲しい」と言葉で懇願し続けた。以前(恋を捨てるのは女優を極めるため)と言っていた彼女。だから、

「俺が君を空っぽの人間になんかさせない!女優として高みを目指したいのなら敦賀蓮のあらゆる技術を君に伝える!!」

彼女にとって一番魅力的であろう誘惑を繰り返してはみたものの・・・それでも・・・彼女の首が縦に振られることはなかった。


***


(敦賀蓮がフラれた以上、クオンとして結婚するなんてできない・・・)

もし、いつか俺が「久遠ヒズリ」だと彼女が知ることになったら・・・彼女は俺に「卑怯者」の烙印を押して、存在を心の中から抹殺してしまう・・・そんなの耐えられない。だから社長に「近い将来『敦賀蓮=久遠ヒズリ』であると公表しようや」と言われていたけれど、敦賀蓮は日本の芸能界を引退し・・・その存在を終わらせてしまえないだろうか・・・と、相談するつもりで訪ねた。

----彼女に男として意識されていない「敦賀蓮」

そう思うと、長い間演じてきたはずの「彼」を終える事に、自分でも驚くほど寂しさも覚えなかった。

それなのに。社長から見せられた映像には・・・俺を生涯一人の男と決めたような発言をする最上さんが映っていて。直ぐにその場に現れた最上さんを目にして・・・気が付くと、最上さんと言い争いをしていた。クオン!クオン!と連呼する最上さんに無性に腹が立つ。

(クオンは俺だ!BJの時には容易くそれを見破った君が何故、今回は気付かない!!)

イライラがが募って自分でも理不尽だと思いつつも、気持ちがヒートアップする。それを一気に氷点下に押し下げたのは社長の言葉。

『最上君がクオンと結婚したいというんだ。結婚すればいいじゃないか・・・俺が許す』

(「愛は卑怯であってはならない」って言った本人が、今度は何を・・・・・・!!!)

最上さんが逃げ出して・・・一人、怒りに身を震わせていた俺に、

「あの最上君があそこまで言ったって事は、敦賀蓮への気持ちは中途半端じゃないんだろう。クオンへの気持ちはそれ以上だと彼女が言うんだ。そこに愛があれば何でもアリだ!!」

「・・・」

社長に会いに来た時には「久遠ヒズリとして、最上さんと結婚するなんて卑怯だ」と思っていた気持が徐々に揺らぎ始める。

(クオンが本当の俺だし・・・彼女がクオンを敦賀蓮以上の気持ちで想ってくれているのなら・・・)

まず、最上さんと結婚して、万が一にも他の男の所に行かないように釘を差してから・・・実は敦賀蓮だと伝えれば、最初こそ驚いて怒るかもしれないけれど・・・結局は喜んで受け入れてくれるんじゃないか?、という甘い期待が沸いてくる。

そうして、考えが纏まらないまま・・・結局、俺が久遠ヒズリとして来日する日を迎えてしまった。


***


SIDE KYOKO

私は、ショータローに捨てられて自分が空っぽだった事に気付いた。

でも、私は・・・お芝居を通じて、自分自身の手で新しい最上キョーコを作っていける。恋は、そんな自分を再び空っぽにする天の災い・・・ショータローに告白されて心が揺らいだ時にも・・・そう思っていた。でも、

(----敦賀さんに告白されて気付かされてしまった・・・)

いつの間にか、私は敦賀さんに恋をしていて・・・彼が誰よりも大切な人になっていて・・・片思い確定の恋に絶望して・・・その恋心を何度も封印し、無かった事にしていた事を。

「坊」の時に聞いてしまった、

『大切な人は作れない・・・どこに居ても』

その言葉のまま・・・好きな人が居るはずなのに・・・ずっと独りの敦賀さん。そんな彼に少しでも寄り添う為に、

(----私も独りでいて・・・敦賀さんの気持ちを理解したい。敦賀さんが「大切な人」を作る日が来ても、同じ演技をする者として側に居られれば幸せ)

だから、もう誰にも恋をしないと思っていた事を。

それでも、母親に疎まれ、ショータローに捨てられた私は、人の好意に弱くて・・・いつか独りの寂しさに流されて・・・側にいる誰かの手を取るかもしれない・・・そんな自分が嫌だった。だから、宇宙飛行士のムロイさんの話を聞いてから、もう二度と誰にも私の心に触れないように、結婚をしてしまおうと思ったのに。

(敦賀さんっ!何で、もっと早く言ってくれなかったんですか!!どうして、私をコーンに引き合わせてしまったんですか!!!)

大きな木だって、最初は小さな種子から育つ。

(・・・この世にあるものは・・・何でも始まりが必要で・・・)

敦賀さんだって、嘉月の恋の演技をするために、彼自身が恋を経験して・・・その経験を「種」に嘉月の恋を育て上げた。

私にとって「コーン」との想い出は、私が人間らしい温かい気持ちを生み出すための大切な大切な「種」。もしコーンを傷つけたら・・・私は、暖かいモノに通じる全ての演技を失ってしまうかしれない。敦賀さんがいくら演技指導してくれても、種がなければ何も育たないよ・・・。

(----それに・・・それだけじゃ済まないかもしれない・・・)

敦賀さんへの・・・この恋する気持だって・・・コーンの思い出が無かったら、どんな風に変化するか・・・自信が持てない。

コーンとの結婚の約束は破れない。
例え、それが私を乞うてくれた敦賀さんを拒絶することになったとしても・・・。私は敦賀さんが帰った後の部屋で一人咽び泣いていた。


***


とうとうクオンが来日した。

事前に彼から届いていた短いメール:

「○日から3泊の予定で六本木のHホテルのスイートに泊ります。俺の方は結婚に必要な書類を持参します。ゲストルームもあるので、もし君にまだ俺との結婚の意思があるのなら泊まりに来て下さい」

私の覚悟はとうに決まっている。だから、私も書類を揃え、こうしてクオンに会いに来ている。久しぶりに会うクオンは相変わらず、光の妖精・・・の王様みたで。

「久しぶり、会いに来てくれて嬉しい」

そう言って、ぎゅっとハグされて頬にキスを贈られる。一瞬だけ、敦賀さんの顔が頭をよぎり・・・こんな時に・・・とうろたえてしまっていたら、クオンは私が単に照れているのだと勘違いして、

「アメリカでは、これは挨拶だから・・・ね?」

と、くすくすと笑っている。

(キョーコ!しっかりするのよ!!)

それからクオンは、また、私が右手に付けている指輪を抜き取って左手の薬指にはめ直し、

「ホテルで、俺と一緒にいる間は左手に付けていて?もう一度、今度は・・・俺を目の前にして・・・結婚の事、ちゃんと考えて?俺が日本に滞在する最後の晩に、またキョーコの気持ちを聞くから・・・」

そういって、左手をそっと握られる。

「うん・・・私、真面目に考える」

そう答えながら、私はクオンの優しさを噛み締めていた。


***


そうして・・・3日目の夜。

「最上キョーコさん、俺と結婚して貰えますか?」

仕事を終えてHホテルのクオンの部屋に戻ると・・・大きな薔薇の花束を抱えたクオンが・・・待ってましたと私の前に膝まづいて、まるでプロポーズみたいな台詞を言った。

(さすが、アメリカ人!いえ、クオン!金髪碧眼の外人が、こんな気障なセリフを日本語で言っても違和感が無いわっ!!)

私は、思わず感動してしまったけれど、クオンの瞳が不安そうに揺れたのを見て・・・

「もちろんです!私っ!この結婚でクオンを幸せにしたいです!!」

と、答える。そう、クオンには幸せになって欲しい!だから、クオンを安心させたくて続ける。

「でも、もしクオンに好きな男性ができたたら・・・お付き合いするのは自由ですよ?」

「・・・え?」

クオンの驚いた顔。

「私、クオンが浮気した位で離婚だなんて言い出さないから!!そもそも、浮気じゃないし・・・クオンにとって、この結婚が邪魔になったら、すぐに無かった事にするから・・・心配しないで?」

なるべく、慎重に、クオンに気持ちが伝わるように言葉を選ぶ。

「アメリカでは、同性同士で結婚できるみたいだし・・・もし、クオンが本当の恋人と結婚したくなったら、私はいつでも離婚に応じるから・・・。クオンは誰より優しくて素敵な人だから・・・男の人の方が好きだからって・・・最初は、驚かれるかもしれないけど・・・きっと最後には皆、認めてくれると思う・・・」

「・・・」

クオンが無言で下を向いて・・・肩が小刻みに震えている。私は、クオンの幸せを一番に考えいることを伝えたくて、私の前に膝ま付いたままの久遠の頭をそっと抱きしめた。

「クオンの幸せが何より大切」

だから何も心配しないで?

「キョーコちゃん・・・ありがとう。じゃぁ・・・今夜、結婚しようか?」

クオンの声が、やけに低く部屋に響いていた。


***


ホテルからタクシーで10分程の場所にある、港区役所の夜間窓口に婚姻届を出してきた。

(窓口の人が、クオンの姿を見て驚いていたわ・・・)

当直の人がクオンを見た時のあの顔!夜だと言うのに、金の髪は淡く光っているみたいにキラキラしてしていて・・・まるで芸術作品がそのまま動き出したような美形の登場に、中年男性が(ごめんなさい!)頬を染めて見惚れていたわね・・・

「・・・これで、君は僕のもの」
「わっ」

思い出し笑いを堪えていた私に、急に後ろからクオンが圧し掛かってきて驚いてしまう。

(大型犬がじゃれついてきているみたい・・・)

婚姻届を出すまで、私も・・・多分クオンも・・・ちょっと緊張していて、私たちの間には微妙に張りつめた雰囲気が漂っていた。でも、いざ正式に届を出してしまった後には、雰囲気が和らいだ気がする。こんな風に気を許したような甘えた態度をとるなんて。

クオンの長い手が私の肩に掛かって、おへその上あたりで手を組んでいる。顔は私の頭の上あたりに軽く乗せて。そうして、

「Kyoko・・・My angel・・・」

クオンが・・・私の中の彼のイメージでは到底発するはずでないであろう・・・蕩けるような声で囁き始める。

(ままま、まい・えんじぇる!? いいい、今、どどど、どこから声が出た!?)

「My sweet heart・・・」

(すいーと・はーと!?)

「My Love, honey, darling・・・以下同義語繰り返し・・・」

(・・・<(@ @)>・・・)

「I love you・・・babe」

(クオンが、なんだか変!!!)

彼のおかしな言動にアワワと目を泳がせていると、

「ねぇ、俺の事も、My honeyって呼んでみて?」

そう言って、耳元で囁く声が何だか・・・やけに甘いです!!

(クオンが壊れた~~~~~~!!!)

私は、そう思わずにはいられなかった。

「く、く、クオン?ど、ど、どうしちゃったのかしら?も、もしかして、私をからかって遊んでる~~~!?」

「・・・からかってなんかいないよ?だって、恋人同士だったら当然だし結婚したらなおさら。俺はね、君とこんな風に呼びあえる・・・本当の・・・愛し合う夫婦になりたかったんだ」

(・・・・・・本当っぽく見える・・・っていう、私の聞き間違い・・・よね?)

「えっと、私たちは愛し合ってる夫婦ですよ?その・・・人前でなら・・・クオンの事をhoneyって・・・呼ぶように鋭意努力します・・・」

「・・・嘘吐き」

クオンの声色が1オクターブ下がったような気がした。私・・・もしかしなくても・・・クオンを怒らせてる?私だって女優だもの!はにぃ・・・って呼ぶくらい・・・。

「さっき、俺に、いつでも離婚に応じるって。好きな男ができたら、そいつと付き合えばいい、って言ったくせに・・・」

「え?」

「君の愛っていうのは、相手に好きな奴ができたと言われれば、笑って手放してやれるものなんだ?俺はね・・・そんなの赦せないよ」

「へ?」

クオンの言っていることが理解できない。だって、クオンは・・・私達の結婚は・・・

「俺は・・・何があっても離婚に応じないから・・・浮気も絶対に駄目・・・君は一生、俺だけのもの・・・他の男になんて渡さないから・・・」

低く唸りながら・・・私の前で軽く組んでいた手がクロスして、きつく抱きしめられる。ちょっと待って?これじゃまるで・・・

「クオン?あの・・・まるで私の事を「ちゃんと」好きみたいに聞こえるんだけど・・・」

頭の中に浮かんだ疑問がつい口を出てしまう。

「そうだよ・・・何度もキョーコに言ったじゃないか・・・」


***


クオンが私にを好意を抱いている・・・そう伝えられて私は混乱している。

「おおお、落ち着きましょう。クオン」
「落ち着いた方が良いのはキョーコだと思うよ?」

Hホテルの、広いスイートルームの中、私は敦賀さんの家のそれより更に大きいベット・・・の下に逃げ込んでいた。私がぎりぎり入れる高さのベット下スペース。その真ん中まで転がり込んで・・・ここなら、クオンは入って来れないし、あの長い手足も届かない。

「キョーコ・・・そんなところに入り込んでいないで、出てきなよ?」

ホテルの床に二人して寝転がって・・・なんて間抜けな・・・。

「クオンは、じょじょじょ・・・女性には興味が無いって」
「そんなこと、俺の口からは一言も言っていないよ?」

確かに・・・敦賀さんはそう言ってたけれど・・・クオンからは聞いた事がなかった・・・かも。

「私が男の人と付き合って良いって言ったときだって、否定しなかったし」
「君が勝手に、俺の沈黙を誤解しただけだろう?それに、俺は・・・ちゃんと君は「incredibly sexy」だって言ったはずだけど?」

(せくしーって、最近日本語で嫌と言うほど聞いていたから軽く聞き流してたけど!英語の意味なの~!?(いや、クオンはアメリカ人だしっ!))

「ねぇ・・・俺の幸せが何より大事なんでしょ?だったら、そこから出てきて・・・?」

私は、さっきまで、50cm上で、クオンに洋服を脱がされていて・・・やっと逃げ込んだこの安住の地から・・・絶対に出られない!!

「今夜は新婚初夜なんだから・・・ね?」

(こ、この妙にエロい男の人は誰~~~??? 10歳の・・・コーンを私に返して~~~!!!)

「君を抱かせて・・・」
「○×▼あ;sんmggr~~~~~!!!」

ベットの下で、自分の絶叫が籠って・・・頭がクラクラする。

「・・・君がなんと思おうと・・・俺達はもう正式な夫婦なんだから、俺には君を抱く権利がある。
もう・・・君を相手に綺麗事を並べるのは止めたよ。正攻法が通じない事は嫌という程、味あわされたし・・・今日だって・・・いつでも君は・・・俺の予想を遥かに超えて逃げて行くんだから・・・」

そう言って、クオンが立ちあがり、ベットの端に手を掛けた・・・と思ったら、ベットが片側からめくれ上がって・・・私の手を掴んで引きずりだしてしまう。

(ひぇぇ・・・この人、こんな大きいベットを片手で軽々と持ち上げて!)

「助けて!!敦賀さん!!!」

本当はここで言うべきじゃない単語が思わず出てしまう。
今になって、彼の名前を呼ぶなんて・・・もう、遅いのに・・・どんなに後悔したって・・・時間は戻らないのに。

ちょっと前まで愛の無い結婚するんだ、なんて考えていた自分の想像力の無さに腹が立つ。クオンの事は大好き、なのに彼がストレートだと分って・・・動揺して・・・私がこうゆうコトをしたいのは・・・敦賀さんだけだと言う事をハッキリと自覚した。後は堰を切ったように、涙と共に・・・彼の名前が口から零れだす。

「つるがさーん・・・」

クオンに捕まえられて・・・身動きができない体。強く拘束されながら、思い出すのは敦賀さんの事ばかり。

「も、がみさん・・・ここで、俺の名前を呼ぶのは・・・反則」

敦賀さんの声が聞こえていたような気がするけど・・・きっと、私の・・・願望が作り出した・・・幻聴。

「でも、俺を呼んでくれて嬉しい・・・」

いやにハッキリ聞こえる・・・。

「ねぇ、最上さん?助けに来たよ?」

恐る恐る、声のする方を振り返ると、そこに居るのはやっぱりクオンで・・・。

「ひーん」

私は情けない声を上げてしまった。


***


SIDE REN

「だから、俺が敦賀蓮なんだって!」

最上さん・・・今は俺と同じヒズリ姓の彼女に「敦賀蓮」=「久遠ヒズリ」だという事を説明したけれど、全然信じて貰えない。

「クオンはクオンだって事!ちゃんと私はアメリカまで行ってこの目で確かめて来たんですっ!これ以上ない位、身元が確かなんです!!それに、映画で二人は共演してるじゃないですか!!」

「だから・・・あれは一人二役で。いや、俺が、敦賀蓮と刑事とスナイパーの三役をこなしていて・・・」

「幾ら私が騙されやすいからって酷いです!敦賀さんは、敦賀さんで!日本人としてずっと日本の芸能界で活躍されていたんです!!」

俺達は、お互いの(と言っても主に俺に関するものだけど)誤解を解こうと言う事で、ベットの上で向かい合い『冷静に』話し合っている。

(思い込みが激しい性格・・・いや、信じろと言う方が無理があるのか?でも・・・BJの時・・・彼女は、どうやって「BJ=敦賀蓮」だって見分けていたっけ?)

俺は・・・彼女が、嬉々として敦賀蓮の体の「構造」を説明していた事を思い出した。きっとそれが、口で説明するより早い。だから、

「ぎゃー!!何で服を脱ぐんですかーーーー!!」

彼女が枕を俺に向かって容赦なく叩き付けてくる。俺は、枕を避けながら服を脱ぎ捨てて、彼女の腕を素早く掴んだ。

「ほら、ちゃんと見て!体のパーツの対比とか!筋肉の付き方とか!敦賀蓮でしょ!!」

最初は暴れていた彼女が、徐々に俺の体を、驚きと共に見つめ始める。そして、ゆっくりと俺の周りを一周して、正面に戻ってきた。

「・・・敦賀さん・・・の体・・・」
「やっと分って貰っえた?」

(やっぱり、この方法が正解か・・・)

「本当に、クオンは敦賀さんだったんですね・・・」
「うん」

彼女の顔がクシャと歪んだ。

「良かったよ~」

その安堵した表情に、もしかしたら彼女に嫌われるかも?という一抹の不安が拭い去られる。

「ごめんね?もっと早く言わなくて。俺は・・・悪い男だね・・・」

「そうですよ!!もっと早く言ってくれれば・・・私がどれだけ悩んだと・・・」

そう言って、彼女の瞳から大粒の涙が溢れてくる。俺は、彼女をそっと抱き寄せて、

「一生掛けて償うから・・・許して?」

彼女の顔は俺の胸の上に伏せられていてその表情は伺いしれないけれど、耳が赤く染まっている。

(本当に怒っていない・・・良かった・・・)

そこで、ふと、自分たちが、下着姿のまま、ベットの上で抱き合っていた事に気付いた。

(・・・刺激が強すぎ・・・)

「ねぇ・・・キョーコさん?色々あったけど今夜、俺たちは入籍した訳で・・・新婚初夜を・・・新婚夫婦らしく過ごしませんか?」

とりあえず、髪の毛とこめかみにキスを降らせながら・・・声を掛けてみる。すると、耳だけでなく彼女の全身がみるみる真っ赤に染まり始め・・・ふしゅぅぅ・・・と今にも湯気が立ちそうで・・・

(可愛・・・もう、どうしてくれようか・・・って気にさせられるんだけど・・・)

とりあえず、俺は少し意地悪する所から始めたくなってしまって。
きっと・・・黙っている事で暗に肯定を示している・・・つもりであろう彼女に、ねぇ返事は?、駄目かな?と答えを促してみる。

「・・・・駄目・・・じゃないです」

やっと返ってきた彼女の小さな声に、俺は大きな喜びをかみしめる。

「ありがとう・・・俺の可愛い奥さん・・・」

FIN






あー恥ずかしい。これで、本編は終わりとさせて下さい。だって、長すぎですよ!!続きは、また今度!!

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非公開コメント

No title

連載お疲れ様でした~ww
面白かったです。
本当の気持ち、やっと素直になって迎える初夜…ww
帝王な蓮様もぜひみたいですねぇ~www
v-10

No title

みー様

楽しんでいただけて何よりです。帝王な蓮様・・・は近いうちにwww。

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プロフィール

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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