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後悔先に立たず(12)

ちょっと忙しくて・・・更新遅れました

SIDE TAKARADA

最上君が主演したドラマ『SWING-BY』。
マリアが夢中になって見ていて、俺も何話か一緒に見ていた。

(なかなか良い演技だ・・・)

視聴率は今期のドラマでは文句なしのトップ。今年1番になるかもしれない。その人気を受け、既にBlu-RayBOXの発売が決定し、その特典映像としてメイキングビデオが付けられることになっていた。

その件で「SWING-BY」の監督が相談に来ている。

彼が持ってきたディスクには・・・初めての海外だとパスポート片手にはしゃぐ京子が写っていた。そして撮影現場の様子が映しだされ・・・そこは問題無いらしい、監督が撮影の様子を早送りをする。そして、

「はいカーット! これにて「SWING-BY」の撮影終了!」

そこから、再び再生が始まり、カットの声が掛かった後もその場に立ち尽くす最上君が映る。彼女はそのまま、ゆっくりと空に向かって手を広げ、動きを止めた。カメラには、

(京子ちゃんは、役に入り込むと・・・完全にノリコの気分になっちゃう時があるんです、ちょっと近寄ってみましょう?)

そんな監督の声が入っている。

(これはオープニングと同じような絵ですねー)

特典映像用のカメラが最上君の顔を映し出す。すると最上君の口が動いていて・・・何かを言っている?

(-------------?!)

「音声は流石に使えないので消しますけど・・・映像だけなら、何を言っているか、読唇術のプロでも分らないそうです。だからこの絵を使わせて貰っても宜しいでしょうか?京子ちゃんの表情が・・・素晴しいと思いませんか?」

「この映像を使ってくれて構わないぞ!」

俺は、興奮して思わずソファから立ち上がっていた。

(----やっと最上君の気持ちが蓮に向いたか!)

セバスチャンから「日本に戻ったら真っ先に最上さんに会いに行きます」という・・・蓮からの伝言を聞いていた。これで二人は纏まったも同然。俺は、小躍りしながら『ささやかな』ラブミー部員卒業パーティーの企画を練り始めることにした。


***


蓮が帰国した翌日、最上君と蓮から、

「「大事な話があります、なるべく早く・・・できれば今夜、お時間頂けませんか?」」

とアポイントの申し込みがあった。

(おおっ!?早速、動きがあったか!?)

「20時以降であれば、いつでも宝田邸に来てくれて構わないぞ!」

俺は、そう返答し、その日一日をワクワクしながら過ごした。そうして、夜・・・先に到着したのは蓮。20時丁度にやってきた。

「おっ!早いな!褒美に良いものを見せてやろう!」
「結構です。それよりも先に、話があります」
「俺が見せたいから見せるんだ。話は後だ!まぁ、見てみろ!」

蓮を無視して再生ボタンを押す。例の最上君のドラマのメイキング映像の「アレ」が流れはじめる。こいつには不意打ちでも仕掛けなけりゃ・・・滅多な事では慌てたり、焦ったりする姿を拝めない。俺は・・・折角の面白いネタを握っているのだから・・・蓮が動揺する様子を見たいと、悪戯心を働かせていた。

さて、どんな反応を示すだろう?と、最上君の映像を凝視する蓮を眺めていたら・・・

(蒼白になってやがる。なんだ?その反応・・・)

「これ・・・例のフロリダのロケですか?」
「そう、だが。何だお前ら・・・纏まったんじゃないのか?」

蓮の奴が、どす黒いオーラを放って、俺を睨みつける。

「・・・フラれましたよ、俺は。俺の事・・・何とも思っていないって・・・演技者としては尊敬してるけれど、男としては見られないって・・・なのに・・・・・・」

そんな時、セバスチャンがやってきて、最上君の到着を告げる。

「失礼しま・・・す・・・」

応接室に入ってきた最上君が、蓮の顔を見てビッキっと固まった、けれどすぐに、

「・・・失礼しました」

そう言って、部屋を出て行こうとする。そこからの蓮の行動は素早かった。

「待って!最上さん!」

そう言って、最上君の腕を掴み(離してください!)と騒ぐ彼女を、部屋の中、ディスプレイの前まで連れてくる。そうして、俺からプレイヤーのリモコンを奪い取り、さっき蓮に見せた場面を再生させる。

『・・・いつかは敦賀さんと同じ高みまで・・・輝く星をこの手に・・・あなたが大切な人を作らないと言うのなら、私も一生作りません・・・だから・・・せめて演技者として誰よりも貴方の近くに・・・』

最上君が、自分の映像を・・・茫然と眺めていた。


***


さっきから・・・目の前で言い争いが続いている。

「私は!クオンさんと結婚するって決めたんです!」
「君は俺の事が好きなんだろう!?結婚をしたいなら俺にすればいい!」
「あなたの事なんて昨夜、だ、大っ嫌いになりました!変態!強姦魔!!」

(おっ 「大嫌い」 は、蓮の奴に相当なダメージを与えてるぞ♪)

「・・・俺はっ!君に何もしていないっ!!」
「女の子の一人暮らしの部屋に、真夜中に押し掛けてくる事が既に犯罪なんです!それに、」
「君を抱きしめて、愛を告白しただけ・・・」
「ぎゃー、恥ずかしい事、言わないでください~~~!」

最上君が耳を塞いでしゃがみこんでいる。

(何だかな・・・これは・・・いわゆる痴話げんか、ってヤツか?)

「とにかく、私が今、好きなのはクオンなんです!あなたの入り込む余地はないんです!!」
「さっきからクオン・クオンって・・・君とクオンは1週間前に会ったばかりじゃないか!どうして俺と過ごした4年を、そう簡単に上書きできる!?」

最上君が、ひっ、と、小さく声を漏らした。蓮の奴が「昔の自分」を全開で・・・最上君に詰め寄ってやがる。

「クオンは妖精コーンだったんです。幼馴染なんです!だから敦賀さんよりも、ずっと付き合いが長いんです~~~!」
「でも、再会してたった3日じゃないか!奴がどんな人間か、君は知らないだろう?」

「敦賀さんだって!映画でちょっと共演したからって、クオンの事を知ったかぶらないでください!」
「俺は誰よりもクオンを理解してるっ!」
「な!?敦賀さんの傲慢!嘘吐き!」

最上君が立ちあがって、蓮に対抗し始めた。

「とにかく、敦賀さんよりもクオンの方が何倍も素敵なんです!敦賀さんみたいに似非紳士じゃなくて本当の紳士だもの!背だって敦賀さんより高いし、ハンサムだしっ!」
「君こそ、嘘を吐くな!」
「な!?言うに事欠いて、人を嘘つき呼ばわりですかっ!」

(うーん、・・・気持ち悪い会話だな。まるでクオン本人がここに居ないみたいだ・・・)

「とにかく、私はクオンと結婚します!」
「~~~奴はゲイだぞ!君を女性として悦ばせてあげられな」
「破廉恥!!敦賀さんのスーパー破廉恥!!!!!!!」

(もう、何も言う気が起きやしねぇ・・・が・・・このまま、この気持ち悪い会話を聞き続ける気もしねぇ・・・)

「蓮・・・」

俺は、心の底から面倒くさくなって、けだるく声を掛ける。

「取りあえず、最上君がクオンと結婚したいというんだ。結婚すればいいじゃないか・・・俺が許す」

「・・・!?」

蓮の奴が怖い顔で俺を睨んでくる。

「社長さんを睨むなんてなんて不遜なんですか!社長、ありがとうございますっ!私!これにて失礼させて頂きます!」

最上君が脱兎のように部屋から駆け出して行った。一人残された蓮は、俺を睨み続けたまま、

「・・・俺を卑怯者にする気ですか・・・」

低い声で唸る。

「まぁ・・・愛っていうやつは・・・時に手段を選らばねぇ、もんだぜ?」





次回で最終回の予定です。本誌発売までには終わらせないと!また、思考停止しちゃうかもしれないし!!

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プロフィール

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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