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後悔先に立たず(8)

人間慌てちゃいけません少し直しました内容は変わりません。冗長な文章を削り、言葉足らずの場所を足しました。0209/19:27
本日2回目の更新です!初めての蓮誕ですから!!意地でも間に合わせます!!


SIDE KYOKO

「SWING-BY」の宇宙飛行士役にはモデルがいる。

もちろん「ノリコ」とその女性の人生とは違うものだったけれど、所々に現れるエピソードなどは実際に彼女が体験した事がそのまま使われていたりする。

その女性宇宙飛行士の方との対談が実現した。

「初めまして「京子」です」
「初めまして「ムロイナオミ」です」

(うわぁ・・・綺麗な人。しかも、これでT大卒だなんて・・・神様は不公平ね・・・)

ムロイさんは話上手で、対談はスムーズに終了した。写真でみると少し冷たい感じのする美人・・・という印象だったけれど、実際には気さくで感じが良くて、私はムロイさんの事が凄く好きになってしまった。だから、対談が終わった後、もう少しお話したくて・・・役作りの参考にさせて下さい!と、宇宙開発事業団の広報の方とムロイさんを、TV局のカフェにお誘いした。

「ムロイさんって、研究者さんなんですよね?なのに、アナウンサーさんさんみたいにお話が凄く上手でビックリしてしまいました!」

すると広報の担当者さんが、

「それも宇宙飛行士の必要条件の一つですからね?」

という。

「宇宙では、狭い空間の中に大勢の飛行士が何日も閉じ込められて・・・緊張の強いられる共同作業を続ける訳です。万が一、喧嘩なんかしたらミッションの可否に係わります。だから、宇宙飛行士には、高いコミュニケーションスキルと人好きのする性格の持ち主である事が必須なんです」

「ふわぁ~、じゃあ、ムロイさんは才色兼備な上に、性格も良いってお墨付きなんですね~!無敵ですね~!」

そこで、私はノリコの境遇について思い出す。工学部に所属するノリコの周りは男ばかり。女子の理系進学が珍しく無くなってきているものの、その殆どが医薬系。工学部のしかも航空宇宙工学専攻となると女子は~3%しか居ないと聞いていた。だからきっと、

「ムロイさん・・・凄くモテたんじゃないですか?」

思わず、聞いてしまった。

「そんな事、ないですよ?私は、昔も今も、女を捨てて勉強と研究に没頭してましたから!」

とムロイさんは言うけれど、

「またまた~、ムロイさんのモテモテ伝説は聞いてますよ!?ファンクラブまであったんですから!」

そう言って、広報の人がムロイさんが男子学生の憧れのマドンナで、モテまくっていた事を嬉々として説明してくれた。その頃は、まだ言葉が無かったけれど、今で言うところのストーカーもいたらしい。

「だからね、ムロイさんはホトホト参ってしまって、私には彼氏が居ますから!!って、お兄さんのお友達に『彼氏のフリ』をしてもらて・・・でも、結局「俺の方がナオミを幸せにできる!」って、益々そのストーカーを煽る事になってしまって大変だったんですから!」

ムロイさんが、そんな事を京子さんに言わなくても・・・自慢にならないんですから。そう言って、遠い目をして諦めたように話を始める。

「実は・・・夫には内緒ですけど・・・結婚して何が嬉しかったかって、もう惚れた腫れたの問題に悩まされる事が無かったのが一番だったんです。それまでは、仕事上の問題があって、時間が無いからパワーランチ(仕事の話をしながらのランチ)に同僚男性を誘っているのに、変に気があると勘違いされたりして、気を使って大変だったんです。
でも、結婚してからは・・・私が浮気をする不誠実な人間じゃない、って事だけは分かって貰えていたみたいで、やっと『常に恋愛対象として意識される』事から開放されたんです。その時に心の底から、色恋問題から逃げる為に、楽になるために結婚を選んで良かった!って思ったんです」

(・・・・・・・・・・・楽になるために結婚!!!)

私が指輪をするようになってから、告白をしてくる男性の数は激減した。でも、それでもゼロになった訳じゃなくて、こちらが恥ずかしくなるような熱烈で真剣な告白を・・・それなりに親しくなったと思える男性からされるようになっていた。

それが軽薄な愛の告白に紛れこんでいたら、私は流してしまえていたのかもしれない。でも、時々、不意打ちのようにやってくるソレは、ボディーブローのように、私の心に堪えていた。

(今なら、モー子さんが言ったように、モリさんは真剣に私の事を好きだったって分かる。あの時は、誠意をもってお断りしたつもりだったけど、全然、誠意なんて無かった・・・)

私も既に二十歳になって、親の許可がなくても結婚ができる年齢になった。
今まで、この破廉恥ボディ目当てだとか、何だかんだと理由を付けていたけれど、私はいつの間にか大人の女性になってしまっていて・・・この体の変化だって、もしかしたら必然だったのかもしれない。

私が恋とか愛とかしたくない!私は色気も何もない子供なんです!って、思っていても、周囲が私を恋愛対象として見る事を止めさせる事はできない。私は中途半端な小芝居を打って上手く逃げたつもりだけど・・・きっとそれだって直ぐに限界がくる。

「ムロイさんって意外と愛の無い結婚をしてるんですね~?」

広報の人がムロイさんに突っ込みをいれていた。

「彼の事はそれなりに好きですよ?
女性にとって、大好きな人と結婚してずっと一緒にいられるっていうのも、一つの幸福なんだって事は認めます。それを否定するつもりはないです。でも、私は宇宙飛行士を目指して、その夢が叶ってとても幸せなんです。もし、私が大好きでしょうがない人と結婚していたら、アメリカと日本を往復する・・・年の半分以上も愛する人と会わない宇宙飛行士候補生の生活に・・・耐えられなくて、宇宙飛行士の夢を諦めていたと思うんです」

私、器用そうに見えて、意外と不器用なんです。そう言う、ムロイさんの笑顔がとても晴々としていて、私の心に深く刻み込まれていた。


***


SIDE REN

最上さんからムロイさんの話を聞いて、問題がそれほど単純で無い事を知らされる。

「さっき、敦賀さんが間に入ってくれなかったら、私・・・ショータローに昔感じていた・・・もう2度と触れないと決めていた恋する気持ちを再び思い出してました。そしたら、きっと私は、女優業を放り出して、ショータローの帰りを待つだけのバカで空っぽな女に戻ってしまって・・・それでまた、捨てられるんです」

進歩無いですよね、と最上さんが力無く笑う。俺は・・・本当にギリギリのラインで、彼女が馬の骨に攫われるのを繋ぎ止めていたんだ・・・と再び、体から力が抜けるのを感じた。

「私は・・・空っぽだった自分を少しずつ埋めてくれた女優というお仕事を極めたいんです。それだけで幸せになれるんです。愛も恋も、お芝居の世界の中で感じられればそれで十分なんです」

「そう・・・なんだ」

「だから、現実の世界では誰かと愛の無い結婚をして、誰に対しても!もう2度と恋する気持ちなんて感じないよう、心に厳重に鍵をかけて、可能性という名前の鍵穴を潰して・・・それこそ宇宙の彼方に捨ててしまうんです!」

ラブミー部員の病は・・・こんなにも深く彼女に根付いてしまっている。
何て・・・昔も今も君は不器用なんだろうか。俺に恋してくれたら・・・俺が君を空っぽの女になんてさせないのに。君は不破尚との拙い恋しか知らないから、きっとそう思ってしまうのだろうけど・・・。

「できればムロイさんの様に、年の半分くらいは別居婚なんていうのが理想なんですけどね?あ!でも!!例え、愛の無い結婚をしても、一緒にいる間は、美味しい料理を御馳走しますし・・・それに、夜のお相手だってしますよ!最上キョーコは、今やセクシーダイナマイトですからね!きっと相手も満足してくれます!事情を話せば、きっと理解してくれる男性もいますよ!!」

お願い、冗談でも、そんな事・・・言わないで。
君が愛の無い結婚をして、その男に抱かれるなんて、俺の気が狂ってしまう。愛していない男に抱かれる覚悟があるのなら、どうか俺に・・・。

「最上さん・・・君の気持ちは分かった。それなら俺が君に・・・君の理想の結婚相手を紹介してあげる」

俺は、君を手に入れられるのならば、いや、他の男に渡さないで済むのなら、もう何だって利用するつもりなんだ。

「今回の映画の共演者でね、久遠ヒズリ・・・君が尊敬する クーヒズリの息子さん・・・きっと彼は、君にとって理想の結婚相手になるよ?」





やっと、終わりが皆さまにも見えてきましたか?
ノリコさんは、皆さんの言うとおり、あの有名アニメから取りました。ムロイさんはフィクションなので、くれぐれも実在の宇宙飛行士さんが愛のない結婚をしてるんだ~と勘違いされないでくださいませ。

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プロフィール

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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