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料理が得意な彼女(11)

SIDE KANAE

今日はキョーコが泊まりに来ている。

深刻な顔をして「相談に乗って欲しい事があるの・・・」と言われ、聞き出してみればなんと敦賀さんと付き合い始めた、と告白された。

まぁ、アッチはこの子にメロメロだったし・・この前のCM共演の時の私の言葉でやっとキョーコが敦賀さんの気持ちに気付いて・・・この子が彼を『そうゆう意味で』意識し出したとすれば、自然と纏まってもおかしくないわよね、

「まぁ、そうでしょうね。」

と答えると、キョーコは意外そうに、

「モー子さん、驚かないの?」

と、恐る恐る聞いてくる。

「別に?敦賀さんがアンタに片思い中だって知らせたの私だし?アンタも敦賀さんを好きだって意識したのなら、あの人は直ぐに気付いて、大喜びでアンタに飛び付いて来そうだし・・・。」

すると、キョーコは頭からピーって笛吹きヤカンの音がするかと思うくらい顔を真っ赤にして、でも次の瞬間、真っ青になってしまった。相変わらず器用な子ね。

「・・・私、敦賀さんの勢いに負けて所謂恋人同士がする「ソウユウコト」をしてしまったけれど、正直、敦賀さんの事を恋人として好きかどうかも分からないの。 こんな気持ちのまま、付き合い続けるなんて、不誠実な気がして・・・どうしよう・・・モー子さん。」

「どうしよう・・・って。」

そうしている内に、TVに『キョーコの彼氏』が映った。事前にキョーコが
(この番組だけは絶対見て欲しい、って敦賀さんに言われたから。でも何だか敦賀さんすごく深刻そうで、1人で観る勇気がなかったの。)

と言って、視聴予約を入れておいたんだっけ。重苦しい雰囲気で丁度間が持たなかった事もあり、私達はとりあえずテレビを眺め始めた・・・。

** *

そして現在、キョーコはソファから転げ落ちたまま、固まってしまっている。顔をみると真っ青だ。

「あわわわ、どうしよう・・・モー子さぁぁ~ん!」

敦賀さんがキョーコにすごく執着しているのは知っていた。確かにキョーコは可愛いし、性格も良い。初めてキョーコへの気持ちを知った時「敦賀さんって女の趣味が良いのね」なんて感心したけれど、正直、なんでそこまでキョーコに?と疑問を感じる事もあった。

(そんな仕掛けがあったのね。)

実はキョーコが初恋の相手・・・2度目の再会・・・という告白。ホント、そのままドラマの脚本になりそう。

親友の方に目を向けると、顔面蒼白な上、涙目になっている。妄想系純情派のキョーコなら、ここは「彼は私の王子様だったのね!」とかはしゃいでも良いシチュエーションなのに、

「わ、私。敦賀さんと別れなきゃ!!」

・・・やっぱりキョーコはいつも予想を上回っている。

「はぁぁぁぁ~?何言ってるの??」

「だって、私と敦賀さんじゃ!釣り合わないもの!!」

キョーコは不和尚との別れが原因で、自己評価が極めて低いうえに脳内の恋愛関係回路が壊死している。私はその時「またその手の自己卑下が始まった」と思った。

「釣り合うとか釣り合わないとかって何?確かにアッチは俳優としてもモデルとしても超一流かもしれないけど、アンタだって「彼女にしたい芸能人3位」なんだから大丈夫よ!だいたいね!あれだけ想われてて、外野を気にして別れるとか言い出すなんて・・・正直・・・アンタ最低よ。」

キョーコは「はぅぅ・・・」といって俯いてしまった。しかし、

「外聞なんて気にしてないよ!
言ったじゃない!私、敦賀さんの好きかどうかわからないんだって!釣り合わないのは気持ちなんだってば!!」

キョーコ曰く、専属料理人を務めるような軽い気持ちを告げたつもりで・・・不和尚とは「同居」こそしても「同棲」に至らなかったから・・・敦賀蓮と自分が恋人関係になるとは想像すらしていなかった、のだと。でも、実際にはあっという間に事に及ばれて気付くと朝だった、という事らしい。

「流石と言うか、手慣れていると言うか」

でもあの片思いっぷりを嫌と言うほど知ってる立場としては『交際OK』のキョーコの言葉に、速攻で紳士仮面を脱ぎ棄てたとしても、仕方ないかなと思う。

「でも、始まりはそうだったかもしれないけど、2度目からは自分の意思で彼の部屋に行ったんでしょ?」

そう訊ねると、キョーコは

「え、あ、だって呼ばれちゃったし、嫌じゃなかったし、大事にしてもらってる・・・し?」

とモジモジと上目使いで私を見上げる。なんだ、ちゃんと『恋する乙女顔』してるわ、この子。あぁ、心配して損した!!!

「な、なんでそんなに眉間に皺を寄せて睨むのぉぉ?あうぅ、破廉恥な女だって、軽蔑する?でも、お願い!こんな私でも捨てないでぇ~~、敦賀さんとはちゃんとお別れするからぁ~~!」

足もとで土下座するキョーコをみて、頭痛がしてきた。

「も~嫌じゃなかったのよね?大丈夫、アンタはちゃんと敦賀さんの事、好きだから。大人しく彼に愛されてなさい。別れちゃダメ」

するとキョーコが、

「はぅええ・・・!?」

意味不明な言葉を発した。

「ま、私に捨てられたくなかったら、私の言葉を信じることね」

まったくも~!これだけフォローしてあげてるんだから敦賀さんから感謝状を貰っても良いくらいだわ、もしコンサルト料を請求したら、いくら出すのかしらねぇ、あの男は。

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プロフィール

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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