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後悔先に立たず(5)

今回は「笑い」を入れられませんでした・・・

SIDE YASHIRO

キョーコちゃんに夕食作りを頼んだ翌日、微妙な機嫌の蓮を、

(これからも協力してやるから!)

と宥めすかして事の仔細を聞き出した。

「・・・そうか、キョーコちゃん『脳内彼氏』と付き合うんだ」

トリンプルのCM以来、キョーコちゃんは強引なお誘いやセクハラまがいの告白をされ『ラブミー病』が重症化してしまったらしい。それにしても、彼氏がいる演技をして「馬の骨」に自ら牽制をかけよう、って思いつくあたり・・・流石はラブミー部員ズ。

「これまで・・・最上さんは無自覚に男を誘う所があって、危なっかしい所がありましたけど・・・今は、鉄壁のガードというか・・・彼女自身が言い寄る男を蹴散らしているので、ある意味安心なのですが・・・」

(確かに、ヘタに動いたらお前も蹴散らされそうだよ・・・)

「まぁ、事前に分かって良かったな?予告もなしに、キョーコちゃんに彼氏ができた、なんて噂を聞いて、証拠の指輪なんて見ようものなら・・・俺は凹凹なお前をマネジメントする自信がないよ」

「・・・」

「それで、指輪・・・当てはあるのか?」

「母親が懇意にしているハリーウィングスに頼みますよ。今度のロケ中に受け取れるように・・・」

ハリーウィングス----ハリウッドセレブ御用達の店じゃないか。そう・・・こいつ、実は、母親がスーパーモデルのジュリエナで、父親がクー・ヒズリだったんだよなぁ・・・。

「キョーコちゃんの予算って20万円だろう?慎ましい彼女にしたら、それでも清水の舞台から飛び降りるような金額だろうが・・・買えるのか?」

「・・・」

プリンセスローザにしてもそうだけど・・・今回は突き返される心配をしなくていいからって、また法外な値段のものを買おうとしてないか?まったく、臆病なんだか大胆なんだか・・・

(進歩の無い奴だ・・・)

俺は美貌の担当俳優の横顔をしげしげと眺めていると、

「『この男には勝ち目がない』って指輪から連想させなきゃならないんですから。ちゃんと、それっぽい分りやすい既製品を買いますよ?本当だったら、アールマンディにデザインから依頼したいのに・・・」

だから、値段の事は言わないで下さい、と言う。お前の拘りは・・・最初から値段じゃなくてそこなんだな・・・ある意味一生懸命というか、

(乙女だねぇ・・・ホント)

***

週末からの海外ロケは・・蓮の3作目になるハリウッド映画出演の為だった。

実は、今回の映画・・・蓮は「敦賀蓮」として、凄腕スナイパーの役をする他に、「久遠ヒズリ」として刑事役も務める事になっていた。この仕事を皮切りに今後は「久遠ヒズリ」として仕事も受けていく事になっている。

最初にハイウッド進出を果たした時、あまりに蓮の英語が流暢だったから、実は蓮は帰国子女なんじゃないかと思って聞いてみたら、
(いずれ全て話すつもりですれど、暫くは秘密ですから)
と、実は子供の頃はカルフォルニアに住んでいて、父親が京都出身だと教えて貰った。俺はそれを聞いて勝手に、「蓮は京都生まれのアメリカ西海岸育ちの帰国子女」だと思っていたのに。でも、まさか!

----蓮の父親はクー・ヒズリで、西海岸の家はビバリーヒルズの大邸宅だったなんて!

蓮は俺が想像する以上に色々な問題や葛藤と闘って乗り越えて来ていて。やっと幸せになる準備が整ったんだから・・・後は、キョーコちゃんと纏まれば・・・と思うけれど。想い人のキョーコちゃんはあんなだし。

ま、お兄さんは蓮君の味方だから頑張れよ!!




SIDE KANAE

「モー子さんの言うとおり、彼氏がいるお芝居をするようになってから、告白される回数が激減したわ!流石モー子さん!ありがとうね!」

そう言って、右手の薬指で・・・やたらにキラキラ光る指輪を見せられる。スクエアシェイプとラウンドシェイプの透明の石が交互並んで一周している、いわゆるエタニティリングをキョーコは身に付けていた。

「綺麗でしょ~?20万円もしたのよ~!」
「20万円・・・アンタにしちゃ随分、頑張ったじゃないの」
「だって、「京子」の「彼氏」なら、それ位は買ってくれなきゃ駄目でしょう?」
「まぁね、ちょっと見せて?」

キョーコから指輪を受け取ってみて良く見ると、指輪は断面が「コの字」型になっていて、溝の部分に石がはめ込まれているデザイン。良く見ると側面には「KYOKO&FOREVER」と文字が刻まれていた。

「上手く意味深な文字を刻んだわね?」
「でしょう?相手の名前が書いてあるわけじゃないし、LOVEとか誤魔化しようのない単語じゃないところとか・・・」

それにしても・・・この指輪、一つ一つの石が尋常じゃなく綺麗なんだけど。これが20万円なら安い買い物だわ・・・プラチナじゃなくて、ホワイトゴールドなのかしら?と思って、指輪の裏側をみて・・・

私はPt900の隣に『HW』の打刻を見つけてしまった。まさか『HW』って、あの『HW』!?

「この指輪どこで買ったの?」
「敦賀さんがロケ先で買ってきてくれたの」
「・・・は?敦賀さん?」

「あの後、敦賀さんの夕飯作りを頼まれていたから、モー子さんと同じ事を相談して・・・そしたら、私のお芝居に協力してくれるって!私がどこかで指輪を買うのを見られて、この指輪を自分で買ったってバレたらお芝居が台無しになるから、秘密厳守の所で買ってきてあげるよって・・・」

演技に関する事なら、キョーコがあの人に相談する可能性・・・十分あったわね。

「あいたたた・・・」
「急にどうしたの!?」

思わず、眉間を押さえて呟かずにはいられない。

私に駆け寄るキョーコは・・・この指輪のHWの打刻の意味を絶対に分かって無い。いっそ、Cartielとか、MIFFANY&Co.とか、もっと分かりやすいブランドなら分かったのに。敦賀さんに頼んだのなら、これは間違いなく、ハリーウィングスの指輪。そうなると、これはキョーコの予算の・・・10倍で買えるのかしら?

正直、今回、キョーコが泣きついて来たとき、「敦賀さんの恋人になってしまえば、他の男なんてほっといても彼が徹底的に排除してくれるから大丈夫よ」って考えが、ちらっと過ぎった。

でもキョーコはモリさんの件で、
(自分を真面目に好きかどうか関係無く、告白すらされたく無いっ!!)
って騒いでたから、変に煽ると逆効果だと思って、あえて、その選択肢は外したのに・・・向こうから首を突っ込んできた訳だ。

「・・・あの人の恋路を邪魔したと思われたかしら?」
「なに?」

「何でも無いわ。来週からキョーコが楽しみにしているドラマの撮影が始まるんでしょ?頑張ってね?」





そしてやはり5話では終わらず・・・。

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プロフィール

Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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