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後悔先に立たず(2)

おバカ話の続きをどうぞ・・・

SIDE KYOKO

「京子さん?」

「は、は、はいぃぃぃ!」
(2年前の事を・・・コトの発端を・・・今更ながら思い出してしまっていたわ!!)

「ふふ?どれも素敵で見惚れちゃた?京子さんは色が白いから・・・濃い色が似合うと思うんだけど・・・淡い色も一応合わせてみたいのよね・・・」

そう言いながらスタイリストさんが、色とりどりの上下お揃いの下着やキャミソール、ベビードールなどを目の前のパイプハンガーに掛けていく。

「取りあえず、肌色に合わせて確認したいから、下着姿になってもらえないかしら?」

(嫌ーーーーーー!)

と、実際に叫んでこの部屋から飛び出すことができるなら!
神様は・・・清く正しく生きているはずの私に、どうしてこのような過酷な運命を背負わせるのでしょーか!なぜ、この哀れな子羊に対してっ!

---- 再びトリンプルのイメージガールの仕事を降らせて下さるのでしょーか(涙)!!


***


最近、トリンプルだけでなく、ライバル社のワコーリの売り上げも下降傾向にあるそうで。その原因として---安さが売りのウニクロが出した「ブラカップ付きタンクトップ」の流行や、インターネット通販で安価な製品が売れている---などがある、と説明を受けた。そこでトリンプルの経営陣は、

『大量生産品にはない付加価値を』

と考え、セミオーダーの下着ブランドを立ち上げることになったそうで。

ブラジャーはサイズだけでなく、着る人に合わせてカップの形や取り付け位置が変えられ、キャミソールやベビード-ルならその飾り---例えばリボンの色や形、つける位置---まで選べるそうで・・・。その新ブランドのイメージガールとして再度、白羽の矢が”突き刺さった”のが「京子」ことワタクシ最上キョーコなのです。

(・・・きっとこの白羽の矢が・・・私に致命傷を与えるのよね・・・うふふ・・・)

この仕事、椹さんは、

(前回の仕事のおかげで、君に付いていたダークムーンの「美緒」の陰湿なイメージが払拭されたんだから!その大恩あるトリンプルさんが「また是非とも君にお願いしたい」って言ってきたんだ。他の仕事を断ってでも、この仕事だけは受けるべきと判断させてもらった)

と、勝手に引き受けてしまった。もし事前に私に確認をして頂けたら!!絶対に!絶対に!!恥を忍んで事情を説明し、どんな事があっても断ったのに!!!

「京子さん? 一緒に採寸もしちゃいますので・・・準備、お願いしますね?
セミオーダーの下着は、色々と測る所があるので、驚かれるかもしれませんが・・・着心地は病みつきになりますよ?」

スタイリストさんの隣には・・・メジャー片手に待ち受けるトリンプルのスタッフ様。実際の撮影では、私は、私の為のためにセミオーダーされた下着を身につけるから・・・当然の要求なのですが・・・

(いっそ、そのメジャーで、首を吊ったら楽になれるかしら・・・)

そんな事を思ってしまう。ううぅ・・・駄目よキョーコ。首を吊るのは目の前の仕事を果たしてから。仕事を放り出すなんて・・・絶対にしちゃだめなのよ!女は度胸なのよ!!

---- 私は腹を括ってのろのろと服を脱ぎ捨て始めた。

「わぁ・・・さすが京子さん、色が白くて・・・手足がほっそり長くて・・・うらやましいなぁ・・・えぇ!?」

私がキャミソールを脱ぎ捨てた所で、スタイリストさんの言葉が止まった。

「あの・・・京子さん、それ・・・どうしたの?」

驚きの声に聞こえないふりをして、サイズをごまかすために胸に巻きつけていたものをシュルシュルと解いていく。そして、私は・・・・半裸状態で・・・でも、そんな事を気にする余裕もなく・・・土下座をびしり、と決めて誠心誠意謝った。

「ごめんなさい~!!私、嘘を申しておりました~~!事務所に報告していたスリーサイズは真っ赤な嘘なんです!!!」


=== コトの転機も2年前 ===

「ちょっとモー子さん!!聞いてよ~~!!!」

私は敦賀さんと別れたあと、事務所に逃げ帰ってラブミー部の部室に飛び込んだ。この時間ならモー子さんがいるはずだから!モー子さんなら、きっと傷ついた親友を慰めてくれるわ!あぁ、持つべきものは友!!

「騒々しいわね。もうちょっと静かに入って来れないのかしら?」

そう言って、眉間にしわを寄せるモー子さんに向かって、私は飛び込んだ勢いそのままに、わあわあと、泣きついた。トリンプルの仕事をショータローにバカにされ、敦賀さんにも「ああゆう仕事はしなくてもいい」と言われてしまった!と。するとモー子さんは、

「アンタが思ってるような意味じゃないと思うんだけど・・・」

という。じゃぁ・・・

「どうゆう意味?」
「・・・さあ?まぁ、私から見たら、アンタはちゃんと仕事してたわよ。立派なモンよ?」

麗しい私の友は、やっぱり癒しの女神さまだったわ!!私は、モー子さんの援護射撃に勇気を貰い、

「そうよね!!大体、イメージガールの仕事はトリンプルから「是非に」って言って来たんだから!私は、この凹凸のない体をせぇぇぇぇぇぇぇぇいっぱい張って頑張ったのよ!私はっ!何もワザワザ好き好んでこんな「薄っぺらい」体をしてる訳じゃないんだから~~~!!色気が無い体なのはっ!私の責任じゃ無いんだから~~~~!!!」

と拳を突き上げて叫ぶ。でも・・・

「・・・聞き捨てならないわね」

低く唸る声に・・・はっと、振り返ると・・・モー子さんが険しい顔をしていた。

「うえ?」
(どうしてモー子さんが般若になっているの~?さっきまで癒しの女神様だったのにぃぃぃぃぃぃ?)

「アンタ、今・・・”好き好んで「薄っぺらな」体をしてる訳じゃない”って言ったわね・・・」

がしりと、鬼の形相の親友に肩を掴まれてしまった私は「ハイ、イイマシタ」と言うことしかできない。

「キョオコ・・・アンタ・・・確かに胸は少しボリュームが足りないかもしれないけど・・・その程よく筋肉がついた細くて真っ直ぐな・・・長い手足・・・どれだけの女子が憧れてるか・・・分って言っているのかしら?」

「イエ・・・」
(モー子さん!?私、な、な、なにかイラツボを押してしまったのかしら!?)

「私はね・・・女優として相応しいスタイルを保つために日々努力に努力を重ねてるのよ!!食べたいものを一年中我慢して!毎日のエクササイズだって欠かした事ないわ!!なのに、アンタはどうよ!!好きなものを好きなように好きなだけ食べてる癖に!!その細っそりした体!!許せないわ!!!なのに、好き好んでこんな体じゃないとか、責任がないとか!!女優なら自分のスタイルに責任を持ちなさいよ!!胸が足りないなら、アンタが得意な根性みせて!気合いで盛り上げなさいよ!!!
大体ね!アンタは日焼けに対してだって関心が薄くて・・・」

モー子さんの説教は永遠と続き・・・私はその勢いに押されて一々もっともです!と頷く事しかできない。

「わ、わ、私が悪うございました~!ごめんなさい~~~(土下座)」
「・・・分かればいいのよ」

私は自分の認識の甘さを反省し、その日から・・・モー子さんに聞き出したお勧めのエクササイズを毎日やったし、美容に良い食べ物とかカロリーとか気にするようにしたわ!!日焼け対策だってばっちりしたし!全ては「女優意識」の高いモー子さんに嫌われないため!!根性を見せるのよ!今更、最上キョーコの体がどうにかなるとは思ってないけど、努力する姿勢こそが美しいのよ!!

それなのに・・・私は・・・気付いた時には、自分でも目を背けたくなるような・・・破廉恥な体になっていた。

---- 継続って恐ろしい・・・。

***

「凄いわ京子さん!!!そのほっそりした手足に、きゅぅぅぅと括れたウエスト!!なのに豊かなその美乳!!日本人じゃないわ!!」
「本当に!!えっと、トップは86でアンダーは67!?うっわっあ~Eカップ!?2年前はAカップだったって聞いてたのに・・・ウエストは・・・57!?」

(び、びにゅうとか!?人の体を、そんなイカガワシイ言い方しないでください~(泣))

目の前のお二人が・・・顔を見合わせいたかと思ったら・・・同時に「ぐりん」と音を立てて私の方を振り返る。

「「何をやったの!?教えてっ!!!」」
「えと、あの、色々と・・・エクササイズとか・・・豆乳を朝晩飲んだりとか?」
「「へぇぇ・・・・!」」
「しかし、京子さんの身体がこんなに変わっているのなら、実際の衣装はセミオーダーで作られるから問題ないとして・・・企画のコンセプト自体・・・少し変わったりしないのかしら・・・」

(!!!そうよ !!!)

トリンプルさんが「京子」はイメージに合わないから使えないと断ってくれるかもしれない!私は最後の望みに対して・・・全力で祈ったのに!結局、私の身体の変化は賞賛の嵐を受けることになり・・・

私は・・・とうとう、この破廉恥極まりない体を、公衆の面前に曝す事になってしまった。

(色気が無いとか言われた頃は「悔しい~!」とか思ってたけど・・・いざ、自分が・・・こんな色気の塊のような、破廉恥極まりない身体になってしまうと・・・それを世間様に曝す方が・・・何億倍も恥ずかしいんだと学んだわ・・・ひとつ賢くなったわね、キョーコ。もう、手遅れだけど・・・うふふ)

---- ああ、後悔先に立たず!!!




キョコさん「色気が無い」と言い張れない体になってしまいました・・・すると何が起こるんでしょうね?(笑)

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プロフィール

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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