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蓮の翼(7)

SIDE KYOKO

(キョーコは俺に抱かれたい?)

そう言いながら、敦賀さんの長い手が私の腰に巻きついてくる。周りの参加者が・・・ドン引きしてる。人前で何て事を言い出すの!?

(私は、蛇に睨まれた・・・いえ、蛇に絞殺されようとしている、カエルです~~~!)

敦賀さんの長い腕が蛇で、哀れなキョーコ蛙に巻きついている。そんなイメージを思い浮かべ、ぐるぐるしていたら・・・なんだか本当に蛇が見えてきた気がする。さっきは自分で否定してみたけれど、私って本当は霊感少女なのかも?思わず、実際に声にだして呟いてしまう。

「蛇・・・」

「蛇がどうした?」

「蛇が見えます~~」

自分でも失礼な事を言っている・・・って自覚があった・・・けど。敦賀さんの表情が、これ以上なく険しくなったのを見て、早速、たっぷりと後悔してしまう。

(だ、だ、大魔王降臨! 敦賀さんがマジ怒りしてるぅう・・・)

「・・・くそっ、もう来たか!」

急に敦賀さんが立ちあがる。

「キョーコ、とりあえずココから逃げるよ!」

(・・・逃げる?何で?)

と思った時には、敦賀さんに荷物のように抱えられ、打ち上げ会場を後にしようとしていた。 挨拶も無しに中座するのは失礼なのでは?皆さん、驚いていらっしゃいますよ!!そして、私のコートと鞄、置き去りにされていますよ!?

(先週、バーゲンで買ったばかりなのに~!でもでも、現実問題よりも恐ろしいのは、絶賛マジ怒り中のまま、私を抱えているこのお方。私ってば、どんだけ敦賀さんイラツボを押すのが得意なの~!)

***

敦賀さんが、私を抱えたまま、階段を駆け降りる。

(ぎゃー、殆ど地に足が付いていない~~~!!)

ひらり、ひらりと、踊り場から踊り場に、まるで飛び移るように降りていく。そうして着いた最下層・・・鉄製のドアに向かって、その長い脚が伸びたかと思うと、

ばぁああん

(ぎゃー、て、て、鉄製の扉が飛んで行ったわ、損害賠償woo!)

敦賀さんが扉を蹴破った。そうして地下駐車場らしき場所に飛び込んでいく。敦賀さんの走る速度・・・異常に早くない?私、痩せっぽちだけど、それでも4●kgありますよ!っていうか、一体、何がどうしたの?まるで、アクション映画のワンシーンみたいな情景に頭はパニックになる。

程無く、敦賀さんの車に押し込まれ、車が急発進する。

「シートベルトして!あと、舌を噛まないように注意して!!」

キュルキュルとタイヤを鳴らしながら、地下駐車場を出ようとすると、出口付近に人が立っていた。でも、なにか変。まるで社長みたいに、でっかい蛇を体に巻きつけている。そういえば、さっき見たような気になっていた・・・蛇?

(なにあれ!?)

「青狛!白狛! あれを足止めしろ!」

そう敦賀さんが叫んだと思ったら、さらに一段アクセルを踏みこんで、『蛇使い』に向かって飛び込んでいく。

(きゃぁぁ!!!轢き殺しちゃうぅぅぅ!!!)

思わず、目と拳をギュッと瞑って顔を背けたけれど・・・次の瞬間に襲われるであろう、人をはねる衝撃はいつまで待っても訪れなかった。

そろりと目をあけると、車はすごいスピードで道路を走っていて・・・横には、相変わらず険しい表情で車を運転する敦賀さんがいた。恐るおそる、でも、聞かずにはおれない大切なことを聞いてみる。

「さっきの人・・・轢き殺したりしてないですよね?」

「まさか。掠ってもいないよ」

その一言を聞いて、

(あぁ、本当に良かった・・・)

私は脱力してしまい、その場で意識を手放してしまった。




キョコさん、蓮さんの前で意識を失うのは危険ですよ・・・学習しようやいい加減。
プロフィール

Agren

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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