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雑談(会いたくて)

会いたくて・・・オマケも終了です。

本当は「会いたくて(A:甘アマシリーズ)」とかも書こうかと思っていたのですが、とりあえず、お腹一杯になったので、甘アマVerの構想だけ暴露です。

甘アマver構想(20)からの続き

キョコさんにブローチをプレゼントした清野さんは、蓮さんがキョコさんにベタぼれしている事をひと目で見抜けるような「やり手な方」です。だから、ブローチの受け取りを拒んでいたキョコさんが急に受け取ったら・・・様子がおかしいと気付かないハズがない。(ここが鬼畜Verに入るのにちょっと不自然だと思った点)

しかも『冴菜』の作品を複数個もっているということは、『冴菜』のお得意様だったわけで、しかも客商売をしている以上、名前と顔を覚えるのは得意。だから『冴菜』=最上冴菜・・・最上キョーコのラインに気付く。しかも、『冴菜』が突然失踪したように姿が消えた事をもちろん知っていて、その事情も薄々感付いてもいる。そしてその意味の重大性も認識しているので、そのキョコさんの母親と父親に纏わる可能性を敦賀社長に耳打ちする。

知った蓮さんはどうするか?当然父親の事をより詳しく調べます。そして、キョコさんの父親を知り、宝田氏が冴菜さんを匿った事に気づくのです。そして最上冴菜=『京子』である事に感づく。そしてキョコさんとの会話からキョコさんも『京子』である事にも気付く。

そこで蓮さんはキョコさんを一生お守りする決意を固める訳です(笑)

しかも、裏事情を知り得たならば、キョコさんの攻略方法も変わってきます。『キョコさんのツボを付く甘やかし』を炸裂させます。純愛をさらにピュリファイして煮詰めてベタベタにして、捧げ尽くして、ついにキョコさん陥落・・・。ハッピーエンド(はぁと)

いつか書くかもしれませんが・・・。

しかし、50万円もする(レンズを入れると60万超え)カメラを買った奏江さんは放置なのが可哀相。

本当は、箱根の温泉旅館に一緒に撮影旅行にでかけて、敦賀社長の恋を応援してあげようとプッシュするものの、追及をかわして誤魔化そうとするキョコさんに逆に入浴写真を「ヌードは芸術!」と言われて撮られそうになって、あえなく撃沈。という話がありました。

キョコさんが蓮さんにボロボロにされる、真の鬼畜Verでは「社長の恋を応援しようとした私が馬鹿だった!私がキョーコを守ってあげる!」となる伏線だったのです。

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会いたくて(オマケ3)

SIDE OKANO(&MATSUDA)

こんにちは客室乗務員をしておりますオカノと申します。
乗務歴約20年の(自分で言うのもなんですが)ベテランです。本日は、ヒズリグループの会長が所有するプライベートジェットのお世話をするため、成田-新東京国際空港に来ております。

乗客はヒズリホテルズの敦賀蓮様。会長のご長男様です。ホテルのプレオープンを取り仕切られるため、トルコのデニズリまで行かれるとの事。他に秘書の方が1名と同乗されると聞いております。

「こんにちは、今回もよろしくお願いしますね」

そう、ご挨拶される敦賀社長の隣に秘書の方が控えていらっしゃいました。

「始めまして。最上キョーコと申します。どうぞよろしくお願いします」

とても可愛らしい感じの方です。最上様は普通の飛行機とは全く違う内装に驚かれたようで、最初は内部を探検されておられましたが、暫くして機内の中の写真を取り始めました。

(本格的だわ)

女性が持つには珍しい大型の一眼レフカメラを使いこなされています。最初は手持ちで写真を取られていましたが、そのうちカバンから小型の三脚を取りだされて撮影を再開されました。秘書の方とは聞いていましたが・・・広報を兼務されている方なのかもしれません。

敦賀社長は撮影の邪魔にならないよう、壁際に佇んでおられましたが・・・私はその表情を見て固まってしまいました。

(蕩けそうな程、優しい笑顔)

そして、彼女に向けられる愛おしげな視線。今までも何度かお世話をさせて頂いた事はあるのですが、このような表情は見たことがありません。私はふと、隣で同じような事を思っているだろうマツダさんに、こそっと声をかけました。

「アレ・・・どう思う?」
「どう思うも何も・・・そのままですよね?あー、私、この仕事楽しみにしてたのにっ!」

妙齢のマツダさんはガックリと肩を落としています。そう、敦賀社長が乗るジェットのお世話・・・私たちの間では、羨望の眼差しで見られるお仕事なのです。世界規模の多国籍企業グループ創業家の御曹司。しかも、芸能人も裸足で逃げ出す美男子。さらに、経営の才能もあって性格は極めて穏やか。皆が密かに(いえ、あからさまに)彼にお近づきになりたいと思っているのです。私だって、あと10歳若ければ・・・うふふふ。

(はっ、ちょっと妄想が過ぎました)


***

お二人は、楽しげにお話をされながら、機内でゆっくりと過ごされているようでした。途中、お飲み物や、夕食の御世話をさせて頂きましたが・・・

「恋人同士のスペシャルナイトって感じ出てる?」

と熱い視線を送りながら囁く敦賀社長の言葉に・・・私は、はちみつ味の砂で口の中がザラつきましたが・・・肝心の最上様は、さらっと、もう社長が可哀相な位にさらっと!

「私と敦賀さんじゃ不釣り合い過ぎで雰囲気でないですよ?」

と返されていました。

----片想いですか!!敦賀社長!?

私は心の中で(あくまで心の中ですよ?)

(こんな純情そうなお嬢さん、社長のスーパーテクニックをもってすればイチコロですわ!)

そうお声をお掛けしました。そうこうする内に、お二人は仮眠をとるというお話になりました。何だか話し合われた結果、結局、二人で寝室に入られた時には、(やった!)と、思わず拳を握りしめてしまいましたが・・・いつまでたっても、寝室のドアが開いたままです。

(わざと開けたまま・・・なのよね?)

私は(ファイト、敦賀社長っ!)と、心の中でエールを送りました。


***

1週間後、私は、ジェットに搭乗されるお二人の姿を見て、思わず

(!!!VICTORY!!!)

と叫んでしまいました。(あくまで、心の中だけですよ?ちゃんと下唇は噛んでますからね?)

な・ぜ・な・ら・ば!

敦賀社長が最上様の腰に、手を回して歩いていらっしゃるからです!
それはもう、大事な物を抱えるように最上様に寄り添っていらっしゃいます。そして、行きの飛行機では、テーブルを挟んで向かい合わせに座っていらっしゃいましたお二人ですが、帰りでは隣同士に座られています。敦賀社長の恋が進展したに違いありません!!

(流石、敦賀社長だわ!)

思わず、対応するこちらの笑顔にも磨きが掛かろうというものです。

(・・・あら?)

しかし、なんだか最上様の方は元気がありません。もしかして、初めての海外出張?でお疲れなのかしら?と思い、暖かいレモネードが御用意できるとお勧めしようかと思っておりました所、なんと、敦賀社長が最上様を優しく抱き寄せるではありませんか。

(きゃーっ、見ちゃいけないわ、ここにいちゃいけないわ、馬に蹴られるわ!)

私は思わず、乗務員ブースにひっこみましたが・・・しばらくして言い争う声が聞こえてきました。段々とお二人の声が大きくなってきて・・・

「そんな言葉、君から聞きたくないっ!」
「じゃぁ、私は2度と敦賀さんと口をききません!」

そう、ハッキリと聞こえました。
えええっ!?ケンカしておられるぅ~。ど、どうしましょう!いえ、たかが乗務員にどうすることなどできませんから!!

しばらくして・・・そおっと、キャビンを覗いてみると・・・先程まで、仲良く隣同士に座っておられたのに、今は最上様が、社長から一番遠い奥の席に座って、なにか雑誌のようなものを視線を落として読んでいらっしゃいます。一方の社長は、まっすぐ最上様を見ておられています。こちらから表情まで伺う事はできませんが、怒りのオーラが立ち昇っている様な気がしてなりません。

「あの二人、何か喧嘩してしまったようですね」
「あそこに入っていく勇気は・・・ないわね」

私達は、呼ばれるまでそっとしておくことにしました。暫く、マツダさんとトルコ料理のあれが美味しいなど、他愛の無い会話をしていましたら・・・急に、

「マツダさん!オカノさん!どちらでも良いから来てください!!!」

とキャビンから最上様の声が掛かりました。その切迫した声色に慌ててキャビン内に足を踏み入れると、

「最上さんの声に応えるな!社長命令だ!」

怒りに満ちた、まるで視線だけで人が殺せそうな険しい表情の敦賀社長が制止の怒声を上げられました。社長はそのまま、嫌がっている最上様を引きずるようにして寝室へと向かっていきます。温厚で知られる敦賀社長にあるまじき振舞いです。私は、嫌な予感がしたのですが、どちらに従うべき立場に自分が置かれているのかは明白で、乗務員室ブースへと引き返したのですが・・・

----時々、最上様の助けを求めるような悲鳴がこちらまで聞こえてくるのです

「オ、オカノさん、どうしましょう・・・」

マツダさんが真っ青な顔をしています。

「どうしましょう・・・って、最上様お呼びですか?って、寝室に入る?」

私がそう問いかけると、マツダさんが凄い勢いで頭を左右に振ります。私達は無言のまま、ただ時間が過ぎるのをまっていました。


***

1時間程経った頃でしょうか・・・。

「すいません、温かい飲み物と何か軽く食べるものをお願いします?2人分。」

突然、敦賀社長が乗務員ブースに顔を出されました。

「ひっ」

私は思わず、その場で飛び上がってしまいましたが・・・。恐る恐る、敦賀社長を見上げると・・・先程とは打って変わって穏やかな表情をされています。

「あと、すみません。最上さんが気分が悪かったので・・・ベットに寝かせていたのですが吐いてしまって。掃除して頂けますか?」

申し訳なさそうに言われました。私は違和感を感じたものの、

「分かりました。少々お待ちください」

そう答えて、マツダさんに掃除を頼み、自分はアフタヌーンティーの準備を始めました。


***

「オカノさん、あの二人、まだ抱き合ってるんだけど・・・」

キャビンを覗いたマツダさんが、あきれた、というポーズをしています。でもどこか羨ましそうです。
先程から・・・30分位でしょうか?体の大きな敦賀社長が最上様を腕の中に閉じ込めるように抱きしめておられます。私はティーセットを片づけに行くタイミングを計っていましたが・・・しばらくチャンスはなさそうです。

(仲直りされたようね・・・)

先程喧嘩されていた後の、背筋が凍るような思いをした事に比べたら、空になったカップを下げなきゃいけないとか、こちらが少し気恥ずかし様な気持ちになるとか、そんなことは些細な、本当に些細な事です。

「私たちもお茶でも飲みましょう」

そういって、お茶を飲んで休憩をさせて頂いておりました。すると、再びキャビンから

「申し訳ございません~!」

最上様の大きなお声が聞こえてきました。私は思わず、お茶を吹き出しそうになりました。危ない危ない・・・・。
平時の会話に交じるはずの無い言葉に、私とマツダさんは思わず顔を見合わせて、二人でそうっと、キャビンを覗いてみると、最上様が土下座をされています。

(今度は何!?)

私とマツダさんは、アイコンタクトで、沢山の会話をしましたが、やはり、何もできることなど無いのです。私はお茶をもう一杯用意し、マツダさんと会話を続けました。


そうする内に、そろそろ夕食をサーブする時間になりました。
しかし、お二人の姿はキャビンにありません。居られるとすれば寝室なのですが、寝ていらっしゃるお客様を起こしてまで夕飯を提供することはしません。とりあえずお声掛けをするために、寝室のドアの前まで行ったのですが・・・私はそこで、すぐに踵を返しました。

(・・・もう、いやぁ・・・)

中から最上様の切ない叫び声が微かに聞こえてきます。

(社長のスーパーテクニック炸裂中!?
 ・・・・私は何も聞かなかった、私は何も聞かなかった、ええ、私は何も聞いてません!)


***

----コンコン

「敦賀様、最上様、あと1時間程で成田に到着いたします。お食事のご用意もありますので、キャビンまでお越しください」

私は寝室のドア越しにお声掛けをしました。返事がなかったので、もう一度繰り返しましたところ、

「分かった、今行く」

敦賀様の声が聞こえたため、私は食事のセッティングを始めました。しかし、暫くしてキャビンに現れたのは敦賀様おひとり。

「最上さんは体調が悪いみたいだからね、ギリギリまで寝かせてあげて?」

それはそれは麗しく微笑んでおられます。私は色々な意味で目眩を覚えながらも、何とかいつも通りの対応をさせていただきましたが・・・マツダさんはその場で腰を抜かしそうになり、私がなんとか乗務員ブースに連れ戻しました。若い女性に、この敦賀様の笑顔はもはや凶器です。

「彼女の様子を見てくるから、着陸体勢に入る直前に声を掛けて?」

敦賀様はコーヒーとトーストだけ召し上がると、また寝室に戻られてしまいました。


----コンコン

「そろそろ着陸態勢に入ります、キャビンにお戻り下さい」

お返事がありません。3回程、お声をお掛けしましたが同様です。

(着陸時だけは着席して頂かないと・・・でも・・・)

私の脳内では・・・数時間前に消去したはずの最上様の声がリカバリーされ、まるでそれが呪文のように、私を寝室のドアの前で動けなくさせていました。

「オカノさん?」

マツダさんに声をかけられ我に帰りました。本当にもう時間が無いと思ったのでしょう。何も知らない(?)マツダさんは、

「失礼します、敦賀様、最上様、キャビンにお戻り下さい」

そういって、寝室のドアを開けました。

そこで目にした光景は・・・絶対に申し上げる事はできません。
知りたいですか?でも、迂闊にも話したことがどこからか漏れ伝わったら・・・私はまだ客室乗務員を続けたいのです。

とにかく、私はフリーズするマツダさんに代わって寝室のドアを一度閉めました。間もなく、最上様は敦賀様に抱きかかえられて寝室から運び出され着席されましたが・・・それはもう、椅子に座っているだけでも辛そうで・・・同じ女として羨ましい同情を禁じ得ませんでした。それとは対照的に、敦賀社長がとても晴れやかなお顔をされている、その光景が私の心に刻み込まれました。


***

----コンコン

「当機は間もなく、マイアミ国際空港に到着いたします」

そう、お声掛けすると寝室からお二人が出ていらっしゃいました。

----デジャブ?

私は目の前の光景に、一瞬クラリとしましたが・・・私は確かに以前にも・・・この光景を目撃いたしました。晴れやかなお顔で着席される敦賀社長の隣で、ぐったりとされている最上様。いえ、つい先日、敦賀キョーコ様となられた方。

最上様(あえてこう言わせて頂きますが)は、プロカメラマンに転向されたようで、半年程前に写真集を出版されました。私も思わず一冊購入いたしましたが、今まで見た事のない画に思わず鳥肌が立ってしまいました。写真集はそのジャンルでは異例の売上を記録され、実は『京子』の前作と最新作の表紙も最上様の作品だったという事も公表されたため、最上様はちょっとした有名人になってしまわれました。

(なんだか、有名になる前から知っていると親近感が湧くわ・・・)

その後、敦賀社長との結婚のニュースに、世間では億万長者を射止めたシンデレラガールとして話題になりましたが、

「良かったですわね!敦賀社長!」

と、私は思わず声に出してしまったものです。

さてさて、話が逸れましたが。
今回、お二人は、クリスマス~年明けにかけて、カリブ海をクルーズを楽しまれるとのこと。冬はカリブのベストシーズンですし・・・きっと素敵な夜を年末年始を過ごされるのでしょう。

お気を付けて行ってらっしゃいませ!!
また、このような形でお二人にお会いできて、私共はとても嬉しく思っております!



長いっ!!細かいことは気にしないでください。

会いたくて(オマケ2)

SIDE TAKARADA

最初は、編集をやっている黒崎からの訴えだった。

----どうも最近、付けまわされてる

すぐに犯人は知れた。敦賀の息子が『京子』に執心して、金に糸目を付けずに調べまわっている。

「一度、会ってみるか」

***

(初めまして。ホテル経営をさせて頂いている敦賀蓮、と申します。今回はお招き頂きとても光栄です)

日本人離れしたスタイルと整った顔立ち。そして『京子』の名前を出しただけで動揺して頬を染める心酔ぶり。さらに少し話を聞いてみると『京子』だけでなく、「最上キョーコ」の写真にも思い入れがあるという。俺は軽い感動を覚えた。

(----おおっ!鴨がネギをしょっとるぞ!)

最上君を敦賀蓮に繋げておけば・・・彼は必ず写真家「最上キョーコ」のパトロンになる。そう俺は確信した。『京子』がカメラを取ったら「最上キョーコ」になるのだから、ならないはずが無い。

そうすれば、万が一、最上君の父親が彼女の居所を突き止めたとしても、下手に手は出せなくなる。「宝田」と「敦賀」、2つの家を敵に回して恐ろしくない筈が無いのだから。

これから最上君が写真家として世に出るならば、彼女の事があちらに知られる可能性は高くなる。今までの様に、部屋に籠って小説を書くのとは違い、彼女はこれから外に出て行くのだから。俺は、彼女が本格的に活動する前に「最強のお守り」をぶら下げてやることが出来た事に大満足した。

それに、多分、彼は最上君に惚れ込むだろう。そうすれば一石二鳥。取りあえず果報は寝て待て、だ。

***

トルコから帰国した最上君が、新作を書きあげて持ってきた。一ヶ月間籠りっきりで書きあげたらしい。

「タイトルは『美しい男』じゃないな・・・」

最上君が、しゅんとしている。リクエストされたものとは違うものを書いてしまったからだろう。

ヒロインは女性・・・それなりに脚色は加えられているものの、まるで最上君の人生を写し取ったような作品だった。作品中、ヒロインは男性を愛するようになるが・・・そのモデルは敦賀蓮。

「まぁ、タイトルも内容も、本当は何だっていいんだ。これは確かに受け取った。これで『京子』は引退だ」

そう言うと、彼女が驚いている。

「え?だって、人の心の美しさじゃなくて、どちらかというと汚い部分もかなり・・・書いてありますよ?」

「別にいい」

「はぁ」

「俺は、冴菜君に頼まれただけだからな」

突然母の名前が出てきて彼女がビクッとする。

「え・・・何を?」

「父親の影を・・・娘から取り払って欲しいと。君に父親の事を中途半端に告げて影を落としたのは自分の責任だと。君があまりにやさしかったから・・・甘えて八つ当たりしてしまったと泣いていたぞ」

「・・・」

「最後の小説はその為の布石だったんだから、どんなものが出来ても良かったんだ。この世で最も美しい物は『愛』だからな。君に『美しい男』を探させれば、きっと君が美しいと思う男性を探す過程で父親---男性全般に感じているトラウマを超えて恋をすると期待していたんだが・・・この小説が書けた、という事は・・・君は敦賀君の手を取ったんだろう?」

「ええ、まぁ」

最上君が、真っ赤になってしまっている。おーお、恋する乙女顔だ。

「ま、それにだな、例えば君が敦賀の姓を名乗るようになれば・・・万が一にも、あちらが、君を娘だと突き止めたとしても、何もできんようになる。それに、撮影旅行に行き放題になるぞ?」

「・・・敦賀さんと同じ事、言うんですね」

そうか、敦賀君も同じ事を言ったのか。俺は・・・最上君の近い将来を想った。

----披露宴は俺にプロデュースさせろよな。





宝田さんは最上キョーコさんを娘のように思ってます。あと一つ、別視点でオマケをかきますね。

会いたくて(お礼とオマケ1)

「会いたくて」終了しました。楽しんで頂けましたでしょうか?

このお話、最後に蓮さんかキョコさんのどちらかに「ずっとあなたに会いたかった」と言わせて終わるつもりでした。少々、中途半端な感じはありますが、そのチャンスが来たため、とりあえず終わらせました。

しかし、この話では純情一直線な蓮様だったので、Agren的にちょっと欲求不満。不純な蓮様を掻き集めてここにまとめてみました。「会いたくて(23K)」に位置づけられる内容です。(喜んで頂けますかね>みぃ様) 

他にも、宝田氏、奏江さん、社さん、誰かの視点で帰国後のサイドストーリーを、おまけで書こうかなと思います。

最後に、応援&感想ありがとうございましたっ!>aguila様、みぃ様、TOMCAT☆様 マリモ様 ネムコ様 瑞穂様
Yuka様>鬼畜Verは不評で・・・甘々Verとか、新しいお話を楽しみにしてくださいね!



会いたくて(23K)

SIDE KYOKO

数時間前には『京子』であることをカミングアウトするとは思ってもみなかった。
私の話を聞いてから敦賀さんが難しい顔をしてたから・・・また怒らせちゃったかも?・・・とドキドキしたけれど、怒ってないどころか、益々好きになって頂けたそうで・・・良かったデス。

それなのに、

「怒ってはないよ?でも・・・傷ついた、かな。
だって、俺の気持ちに最初から気づいてたくせに、気付かないふりをしてたんだろう?君に、俺の純情を捧げた日々はなんだったのか・・・」

そう言って、敦賀さんが胸のあたりを押さえて視線を反らす。

「・・・弄ばれてたなんて」

「ふぇぇ!?そ、そ、そんなつもりは全く!!」

「それに今思えば・・・メールで、恋心を吐露するよう、誘導されてたような気もするんだけど・・・」

----う。

思い当たる節はある。だって『京子モード』の時には作家としてのプロ根性というか、もうホント重度の職業病で、恋愛小説を書くために取材モードに入っていたというか・・・

「申し訳ございません~」

思わず、私は再び土下座した。

「本当?本当に、俺に悪いと思ってる?」

私の頭上から敦賀さんの声がする。

「ええ、思ってます」

「じゃぁ、償ってほしいな?」

その言葉に思わず顔を上げると、敦賀さんが何ともいえない笑顔で微笑んでいる。目がちょっと座ってるのに、なんだか妙に楽しそう・・・?さっき、凄く傷ついていた顔をしててのに??

「えっ・・・と、償うって・・・私は具体的に何をすれば・・・」

「ん~?どちらかというと『されれば』って感じ?」

そう言って、益々笑みが深くなる敦賀さん。ちょっと怪しい?ううん、妖しい??
そして、私は彼のリクエストに・・・フリーズさせられてしまった。

「キス・・・させて?」

***

「なんでそんな風に固まっているのかな?もしかして俺とキスするの嫌なの?
まさか・・・ハッピーエンドの小説を書きたいがためだけに、俺の告白に『イエス』と言った、とか?」

なんだか、笑顔なのに怖いです・・・敦賀さん。

「い、いえ、そんな滅相もない。えっと、私は、私なりに、色々考えた結果・・・ちゃんと出した結論でアリマシテ・・・」

しどろもどろになっている私に

「じゃぁ、いいよね?」

そういって、敦賀さんが近づいて来る。
あの、確かに私は立派な成人女性なのですが、そっち方面では未成年も真っ青といいますか!!! と、とりあえず、こうゆう時は目をつぶるのね!?と覚悟を決めた・・・はずなのに。


***

「えっと何故、ワタクシ逹はベットルームに居るノデショウカ?」

私は、先程マツダさんが綺麗にしてくださったベットの上に仰向けに寝かされています。先程とは違い、無理やりではなく優しく寝かされたはず?なのに、なにか有無を言わさぬ勢いがあって・・・再び、俗に言う押し倒された状態デス。

「だって、俺たち身長差が30cm近くあるだろう?立ったままキスしてたら最上さんの首が痛くなってかわいそうじゃないか」

「だ、だ、だったらソファーとか」

「キャビンでキスしてるところをマツダさんやオカノさんに見られたら最上さんが恥ずかしいでしょ?俺は別に良いけど・・・」

そういって、敦賀さんは、私たちがここに居るのは私のためだと言うけれど・・・でも恥ずかしいというなら、今のこの状況もかなり!!

「えっと、その、ちゅっ、て、する3秒位なら、キャビンでも・・・」

「最上さんの償いっていうのは、3秒で終わるものなんだ?」

時間の長さの問題ではなくて、行為の方が問題なのは?と思ったけれど

「3秒なの?」

と、再度問いかけられる。確かに、3秒って、み、短いのかな・・・。

「あ、う、えっと1分位?」

と、試しに時間を伸ばしてみたら、

「1分!すごい誠意を感じた・・・」

そういって、両腕を手のひらを上に広げて、肩をすくめ(ありえないね)のジェスチャーをされる。そもそも、図らずとも、なんだか時間で区切ろうとしているのが癇に障るんだろうな・・・

(・・・ううう、まな板の上の鯉の気持ちが良く分かる)

「・・・どうぞ、お好きなだけ」

そう私が言うと、背筋がゾクっとする程、綺麗な顔が近づいてきた。


***


「・・・・・んっ」

どれ位、時間が経ったのか良くわからない。最初は、おでことか、瞼とか、鼻先とか・・・唇以外の顔中といっていい程にキスを落とされた。そして最後に唇に。しばらく、敦賀さんが、私の唇を舐めたり、唇で挟んだりして・・・唇がすっと離れたので、

(やっと終わったのかしら?)

と思って目を開けたら、敦賀さんと目が合ってしまってしまって・・・それはもう、妖しく微笑んでいらっしゃった。
(なにこれ!なんだか人外の美しさなんだけど!?なんだか魂を吸い取られそうな感じ!?)

「・・・ちょっと口を開けてくれる?」

といって、私の口の中に指を差しいれられ、歯列をこじ開けられた。
それからは、もう何がなにやら。呼吸が苦しくなると絶妙なタイミングで暫く開放してくれるんだけど、すぐにまたキスが再開される。時々、背筋をなで上げられるような快感が走り、

「・・・・・んっ」

勝手に私の喉が鳴る。


***


腰周り全体に、むずがゆい様な感覚がひろがって、意識が掬い上げられたような気がした。
さっきまで私にキスしていたはずの敦賀さんの姿が見えない。そして部屋の照明も薄暗くなっている。

(あれ?もしかして、私寝ちゃった?)

なんだか寝起きみたいに、頭がぼんやりとしている。もし、そうだとしたら敦賀さんに悪いことをしちゃった!どうしよう・・・と思っていたら、さっき感じた感覚が、より強く襲ってくる。

(な、な、なにごと?)

視線を腰のほうに落として・・・自分の見た光景にパニックに陥った。敦賀さんが、私の足の大きく開いてがっちり押さえつけ、足の付け根に顔を埋めている。

「何やってるんですか! 敦、がぁ、あっ! さ、ん、んんっ---」

凄く恥ずかしい恰好をさせられている! なんだか腰回りだけだったはずの変な感覚が、全身に広がっていく!!直にそれを追い掛けるように、体の中を何かが駆け上がるような快感がやってくる。今すぐ、何とかしなくっちゃ、と思うのに、でも、何をしたらコレに抗えるのか、分からない。

「キス、だけ・・・ひど・・・」

と、辛うじて言葉で抵抗すると、敦賀さんが足の拘束を外してくれた。私の顔を両手で包んで、軽く唇に触れて来る。

(・・・はぁ、一時はどうなることかと・・・)

と安心した私がバカだった。

「最上さんの、もう1つのお口にキスしてるだけだから・・・ね?」

信じられない科白を返されたーーーー!!!

でも、視線を合わされて、

「愛してるよ」

と囁かれると、なにか不思議な力で、私は心も体も・・・抵抗する気力が奪われ・・・た。


***

SIDE REN

最初はちょっとした悪戯心のつもりだったんだ。

でも、触れてしまった最上さんの唇はとても柔らかくて、軽く触れるだけで背筋がぞくぞくする程気持ちが良い。それに・・・俺からの深い口付けに、彼女も感じてくれているんだろう、時々、気持ち良さそうな声もあげてくれる。その声を聞くたびに全身から、喜びが湧きあがる。

(----どうしよう・・・止められないな)

それに、最上さんが、くったりと脱力している。試しに、彼女の片足をM字に折ってみれば、なんの抵抗も起きない。そんな彼女の様子に・・・俺はもう少しだけ彼女に触れる事にした。


***

そうして俺は、結局彼女の「身も心も溶かす」事に成功し、彼女を俺の腕の中で眠らせている。行きの飛行機の中では・・・まさか、最上さんと『京子』の両方に手が届くなんて想像もつかなかった。

日本に帰ったら、まず婚姻届を出して・・・彼女と一緒に住むための家を建てなきゃな、だ。
彼女のために、大きな書斎・・・いや、いっそ図書室を作ってしまおうじゃないか。花が好きなら庭も十分な広さが必要だし。料理をする彼女を眺めるために、キッチンはリビングから良く見える所、そしてなにより、明るい日差しが差し込むように、大きな窓がある家がいい。

あぁ、でも、まずは彼女の家に招待してもらおうか。最上さんが育った家を見てみたい。俺の荷物なんてささやかな量なんだから、暫くは俺が彼女の家に押しかけてもいい。

----そんな事を思いながら、俺は幸せな気持ちで成田に着くまで眠る事にした。

会いたくて(22K)

SIDE REN

俺たちは出会ってまだ3カ月。

今までに俺が知り得た最上さんは氷山の一角に過ぎないのだから、多少のすれ違いは当たり前。冷静になって、彼女をまた胸に抱いている今なら、彼女の小さな(?)癇癪が彼女を理解する為のチャンスだったんだ、と思える。俺は何故、あんなにも余裕を無くしていたのだろう?

(こんなにも、本気なんだ・・・参ったな)

しかし不思議なのは、最上さんの方は、

(敦賀さんの気持ちは全部知ってる)

と言うこと。正直・・・彼女が俺にそれほど興味を持ってくれていたとは思えないのに・・・何がどう全部なんだろう?俺ってそんなに分かりやすいんだろうか?


***

<小説家『京子』の本名は「最上冴菜」といって私の母です。母が亡くなってからの『京子』は私なんです>

頭が真っ白になった。

(・・・最上さんのお母さんはジュエリーデザイナーで、でも『京子』で、でも亡くなってて、それで『京子』に最上さんがなって・・・最上さんのお母さんは、最上冴菜といって、最上冴菜は『京子』の本名で・・・・んんん???)

なんだか、目眩がする。俺は眉間を手で押さえ、もう一度、今、自分が聞いたことを整理する。

(最上さんが・・・『京子』?)

すると、

「やっ、やっぱり、驚きますよね!呆れますよね!ごめんなさい~~~!」

彼女が俺の目の前で、土下座を始めた。

「敦賀さんの気持ちは、最初から『京子』宛てのメールで知ってたんです!ごめんなさい~!!
 人生初の恋をした、とか!
 敦賀さんにとっての愛とは私、とか!
 一晩中愛を囁いて私の身も心も溶かしたいとか、とか!
 極めつけは、なんで天使(私)が地上にいるんだろうか?とか!
 こっ、こっ、こっ恥ずかしい科白も全部、読んでました~~~!!!」

(-----------------------------っ、な!)
「な、な、な、(何でそんなこを知ってるの?)」

「だから、私が『京子』だからです。あ!でも、私、いわゆる「二重人格者」みたいなものでして!『京子モード』に入っているときには、「最上キョーコ」の意識はうすらぼんやりと霞んでいて、あまり意思疎通はできていないんです!!・・・だから、ご安心くださいませ!!!」

(そこまで知られていて・・・何をどう、安心しろというのやら・・・)

信じられないことだが、俺が躍起になって探していた『京子』が最上さん・・・だったらしい。

「やっ、そ、そんな・・・怒らないで・・・って無理ですかね?でも不可抗力だったんです。いえ、決して私は悪くないと言うつもりではないのですが、でも、言い出すタイミングがあったなら私が知りたいくらいで!!」

確かに、そう言われれば『京子』は数年前から、少し作風が変わっていた。作家の作風が経年変化するのは別に珍しいことじゃないから・・・その時に『京子』が母から娘に代変わりしていた・・・とは多分、誰も気付いていないと思う。それにしても・・・自分でも「何故こんなにも最上さんの事を好きになってしまったのか?」と思っていたけれど・・・最上さんが『京子』だったなら、それは当然のことだったんだ。

「・・・怒ってないよ。俺の愛する二人が同一人物だったんだ。愛情も二倍になるってものだよ」

そう言って俺は最上さんに立ち上がるよう促す。

「初めまして『京子』先生、ずっと・・・お会いしたいと思っていました」

FIN


プロフィール

Author:Agren
本家のストーリの進行のじれったさに、素敵な2次小説サイトを巡って熱を冷ましていましたが・・・とうとうを自分自身で妄想を開始しました。
2次は愚か、小説初挑戦です!



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